コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

抗がん剤FEC 1C 8日目

冷たい雨の中の退院となった。

ダーに車で迎えに来てもらい、帰る途中、泣けて仕方なかった。

つらかった…

全然平気なんかじゃなかった。あの苦しさから、私は本当は逃げ出したかったんだ。強がりの皮を何枚か剥いたら、もうやめたいという言葉が出てくるだろう。

だいぶラクになったとはいえ、まだまだひどい倦怠感の中にいる。これからもっと、抗がん剤が体に蓄積されて、きつくなるというのに。

もう、病院イヤ。通院でする癌ともを尊敬してたけど、いまは気持ちわかる。かといって、あの投与後の体調で、子育てなんかぜったい無理だ。考えるだけで吐きそうなくらいトラウマになってしまったけど、続けるなら、入院という選択肢しかない。

帰ってから、コタツで丸まって眠った。

光回線の工事に立会い後、今度は布団で眠る。頭痛がひどい。きっと入院中、慣れないメガネで目を酷使したせい。

カズ帰宅。私の顔も見ずに遊びに行ってしまった。すぐに帰ってきたので、お菓子食べる?とか何度も言って甘やかしてしまう。いつも一緒にいると大きく感じるけど、久しぶりに会うと、まだまだ小さくて、頭なんか、なでて見る。

あっくんお迎えのその足で、スシロー。かにフェアにつき、頑張ってくれたパパへのご褒美ってことで。抗がん剤治療中は免疫力が落ちているので生もの厳禁だから、ツナとか穴子とか肉とかうどんとか、選んで食べた。カズは9皿+ポテト+チョコケーキで皿数はチャンピオン。

ダーを姪浜で降ろして、三人の生活に戻る。

みかんを食べたり、爪を切ったり、一緒にお風呂はいったり。そんな当たり前の一つひとつがしみじみ嬉しい。

二人とも連休中、夜型のパパと一緒に遅寝していたらしく、特にあっくんが眠そうなので、テレビ中のカズを残して先にお風呂に入る。

寝室であっくんのスキンケアをしていると、遅れてやってきたカズ朦朧となり、布団に倒れ込む。ねむい…とのこと。

緊張がとけたんだよね、よく頑張ったね、いろいろ心配だったでしょう。と言うと、遂にカズは泣いてしまった。

いっぱい泣きな、お兄ちゃんは我慢するけん。と言ったら、あっくんが、あっくんは?と聞くので、あんたはいつも泣いてるやろが…と突っ込んでみた。

でも結局あっくんも泣いてた。ママが帰ってきたと思ったら、パパがいなくなって、さみしいよね。

みんな、小さな胸に、哀しみを抱えてる。ごめんね。

疲れ果てた様子で二人は21時半就寝。