コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

ハーセプチン+治験薬10C/04

昨夜。カズやあっくんを思い出して寂しく感じたり、ともちゃんに会いたいと思って涙したり、私の理想の顔である井川遥になって妻夫木くんと恋したいと妄想してみたり、一十三十一の歌声にうっとりしたりしているうちに、やっぱり眠れなくなってしまった。

最終的には私は本当は眠りたくないのでは…とさえ思ったが、考え過ぎて脳はクタクタ。0時半を過ぎ、遂に観念して睡眠導入剤を飲んだ。人生二回目。みんなが飲むことになっている手術の前の晩も飲まなかったのに、術後の寝たきりの時、腰の痛みに耐えられず、初めて服用したのだった。

マイスリーのジェネリック「ゾルビデム」。濁点だらけ、なんて恐ろしいネーミングなんだろう!この言葉を連呼するだけで呪いをかけられて眠れなくなりそうだ。飲んでから何かをすると、幻覚を見たり異常行動をすることがあるとネットで知ったので、服用後は目を閉じ、人形のように固まって大人しくしていた。が、なかなか眠気は訪れず、これはもしかして酒飲みには効かないのでは?と思い始めた、その後の記憶がない。

5時半に目が覚めた。心配してたふらつきはなかった。iPhoneを手に取って、ヤフーニュースでオリンピック開催都市が東京に決まったと知り、悪い夢かと思って起きたら現実だった…。あり得ない。私なんかが声高に言わなくたって、そんなこと世界が許さないと思っていたのに。狂ってる。

でもこれで、日本においてだけでなく、世界的にも“狂ってる”のは、私たち危険厨、放射脳だということが認定されたわけだ。原発も抗がん剤もオリンピックもみんな同じ。潤う人がいる以上、真実は知らされず、下々の民に本当の利益がもたらされることはない。人の命なんか、どうでもいいのだ。

落ちる。

でもずっとそうしてる暇はないので、せっかくの一人のチャンス、原稿を書くことにした。

昼に家族が来てくれた。15時半頃、耐えられず少し眠った。その後、軽く散歩して有機珈琲を飲んだ。それ以外はずっと原稿。夕食でやめようと思ったけど、Aちゃんもまだ帰って来ないし、あと少しでひと通り雑に書き終わるので、モヤさまも忘れて頑張った。

で、終わった。写真は病室からの夕暮れ。美しすぎて、しばし原稿の手を止めて見入った。



Aちゃんが心配になり、LINEしてみたら、速攻でOK牧場のスタンプが返って来た。術後3日の例のあの子は、担当医に勧められて博多まで乳癌の勉強会に行っちゃったし、今日は他人の心配ばかりだ。

やっと寝転がってテレビを見る。池上彰のシリア情勢から、NHKの震災ビッグデータに切り替えた。最初は興味深く見ていたけれど、福島の桃のあたりから、恐ろしいプロパガンダに思えて、気分がわるくなった。Twitterのつぶやきを解析したら、肯定派が50パーセントを超えているんだって。否定派のオピニオンリーダーが最近、福島まで実際に桃を食べに行ってかぶりつくなど、肯定側に寄った発言をしてるんだって。

ここでもまた、少数派であることを見せつけられた。

私がしたことは、そんなにいけないことですか。自分たちだけよければいいと、罪悪感がないとでも、思ってるんですか。

ああ、この国にいると、頭がおかしくなりそうだ。かと言って、世界のどこにも行き場はないと、今日ハッキリしたわけだけど。

ものすごくポジティブにとらえれば、とりあえずオリンピック開催までの7年間は日本が崩壊することはなさそうで、フクイチに関しても世界からの監視が強くなるということ。7年の間に海外へ出る準備をすると言っていた友だちがいたが、賢い。

7年…哀しいかな、今の私は、とにかく自分の命を長らえることが目標だ。でもせめて子どもたちには、世界で生き抜く術を身につけさせなくては。