コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

ハーセプチン+治験薬 6C/01

9時半、病院へ。とりあえず採血を済ませ、急いで春日市へ向かう。ウィッグを買ってから一度も洗っていないので少々ニオイが気になっていたのだが、ウィッグをカットしてくれたサロン「ゆとり炉の木」がなんと300円でシャンプーをしてくれるというので預けに行くのだ。最初は無料でやっていたらしいが、かえって頼みにくいと言われ、有料にしたらしい。どこまで良心的なんだ~!

ウィッグを手渡すだけなので店の前に停めたのだが、車を出す際、見逃してた三角形路肩に左車輪が乗り上げ、ドスン!と落ちた。たぶん、車、凹んだ。

渋滞していたので、往復に1時間もかかってしまった。

放射線で1ヶ月半入院している大好きなともちゃんを呼び出し、診察待ちの間に色々と話す。

手足の指先がしびれること、指や肘・膝の関節がこわばること、記憶が抜けること、爪が割れて痛むこと、ぜーんぶ「わかるわかる~、私もそうやった」と聞いてくれて、嬉しい。彼女も手先の感覚がなくて、大根おろしをしながら自分の指もおろしていたのに気づかなかったことがあったとか。その他、実は互いに何も知らなかったプライベートのことを話した。私がアルコールの問題を告白すると、実は過去、彼女のほうがもっと深刻な状態であり、それを乗り越えて今があるという。手術後、お酒をやめると決意したのに飲みたくてたまらなかった時、カズが一生懸命ノンアルコールワインを一緒に探してくれたことを話しながら、私は泣いてしまった…

お金もないし、ホルモン治療はやりたくないと言ったら、できる治療は全部やったほうがいいよ、それから爪はちゃんとこういう保護ネイルを塗っておかないと爪が割れて剥がれるとよ、と言われた。12時前になって名前を呼ばれたのでバイバイ。

診察。初めて腫瘍マーカーの値を説明された。手術前から現在までまったく問題なし。ずっと迷っていてダーには事前に相談していたのだが、副作用はひどいし、保険金も入るし、車もぶつけたし、今後はハーセプチンは外来でなく入院でさせてもらうことにした。いま飲んでいる漢方に加え、末梢性神経障害の治療に使われるメチコバール(ビタミンB群)も処方してもらった。

病院の患者食堂で持参した弁当を食べる。おにぎり、煮物、切り干し大根のキムチ、焼鮭。

待ち時間の間、老若男女みなが「あまちゃん」に見入っていた。すごい求心力。

外来化学療法室で点滴。最初からずっと雑で嫌だなぁと思っていた看護師が、最後、点滴を止めていた手の甲のテープを剥がす際、乱暴にバリバリと剥がし始めた。思わず、「痛い! まだ針が入ってるんだから動かしたら痛いんですよ!」と言ったら、謝らずに逆ギレしたようにぷいっと向こうに行ってしまった。大抵こういう奴に限って、そういう態度だよ。普通は、針のところが動かないように押さえてから、少しずつ、「痛いですよね…」と言いながら優しく剥がしてくれるものなのだ。ったく腹が立つ! 美容師とかもそうだけど、人間に触れる職業で、人をモノのようにぞんざいに扱うことしかできないのなら、やめてしまえ!といつも思う。あんなのがいるんだったら、外来じゃなくて入院にしてよかったぜ。

と思ったら、「お待たせしてごめんなさいね」と別の看護師が寄ってきた。この人は最初から丁寧だった。足元にひざまずいて私の手をとり、「副作用どうですか?」と慈愛に満ちた瞳で聞いてくれる。爪を見ながら、手足のしびれはタキソだと思うが、こういう爪の割れ方はハーセプチンの副作用だと思う、二枚爪になってしまう人もいるので、今後も気をつけてくださいね、と言われた。

終了後、治験コーディネーターに「副作用のひどさ、意外でした。今までKさんずっと順調で来たから」と言われた。入院中お世話になった治験薬剤師が通りかかったので3人で話す。「やっぱりむくんでますね…」と2人に手や足の甲をぷにぷにと押された。

車の運転がしんどい。でもウィッグを取りに行かなくちゃ。やっぱり別日にすればよかったと後悔しながら自宅とは逆方向に向かう。渋滞しているのはわかっていたので、大通りではなく別の道を選んだら空いていて助かった。帰路、バイパスで車が横転しているのを目撃。一体どうやったら、普通の道路でこんな大事故になる? 居眠りか?

お腹が空いて仕方なかったので、自宅近くの「パルファン」でカレーパンを1個、無料のコーヒーとともに食べて、あっくんを迎えに。

夕食は、鮭チャーハンとミネストローネ。ご飯が足りないと思ったので、小さなアーモンドパンを買っておいたら、2人とも食前にあっという間に食べてしまった。腹ペコあっくんは食前にスイカもいっぱい食べた。カズは食事を終えてからマイ明太フィセルを半分要求。私は4日ぶりに白ワイン。

夜、ともちゃんの、「izちゃんの気持ち、心の不安、経験があるので分かります。心の持ち方を切り替えるだけですぐにでも変われるんだよ。私にだってできたんだもん、izちゃんも変われるよ! 人生は有限だよ。ボヤボヤしてたらあっという間に終わってしまうから!」というメールを読み返して、また泣いた。