病み上がりは特に日光に当てたい。朝から布団ぜんぶ干したり、洗濯したり。
体がきつくて途中で休みたいと思っても、やっぱり早く終わらせたくて、つい動いてしまう。こうやってキュウキュウキツキツになんでも糞真面目にやるのが癌体質とわかっていても、性格はなかなか変わらない。それにしても、病気発覚以前が元気すぎたのかな、と思う。何をやるにも体感で倍以上の時間がかかる。でも、もしかしたら、これくらいが、大概の人の動くスピードなのかも。
ダーの病状を伺いに行く。だいぶよくなったと聞いて一安心、「気持ち悪いのってイナビルの副作用だったんじゃないかな。副作用のところに、下痢、悪心…って書いてあったから」と言うと、「悪心って?」と聞かれたので「悪い心って書いて…」って真面目に答えようとしたら、「NHKのドラマの?」とボケられた。「それ、おしんやん…!」と思わず突っ込んだので、本人と一緒にうっかり笑ってしまったが、くだらん! そんな冗談が言えるならもう大丈夫やね、と言って去る。
コタツに入って寝そべってばかりいるカズに、「あんたもう下半身がコタツになってんじゃないの?」と嫌味を言ったら、カズがフフンと鼻を鳴らして、「それ、カタツムリやん! いや、コタツムリか…」と言い直した。何度も申し訳ないが、誰かさんにギャグのセンスまでそっくりなんですけど…
あっくんのゲームを見る。こないだまで、やみくもに振り回すことしかできなかったテニスがすごく上達していて、野球は左打ちでがんがんヒットを飛ばしていた。
白飯が残っていたので、昼は鮭と小松菜のチャーハン、茄子とじゃがいもと玉ねぎの味噌汁、麻婆豆腐、トマト。麻婆豆腐は毎回味が違うのに、あっくんはいつも美味しいと言ってくれて嬉しい。チャーハンが足りなかったから、私は玄米を炊き、生卵、福神漬、納豆、煮物も。テレビを見ながらゆっくり食べているため、あっくんにゲームを急かされたが、「ママまだご飯中! 天気がいいんだから外で遊んでこい!」と子どもらを追い出す。ダーが起きてきて、昼食を食べていた。
兄弟2人で近所の公園へ。でも、すぐ帰ってきたのを、私がベランダから見てたのに全然気づかなかった。
とにかくゲームがやりたいあっくんは制限しようとする私にすぐキレて、「ままとはもうあそばない!」と宣言する。でも必ずそのあとに、「でもままといっしょにねる!」と言うのを忘れない。3歳児だなぁ。
15時、あっくんの「おなかすいたー」がはじまったので、作っておいたおにぎりをあげる。
私の昼寝後、木の葉モール。室見川沿いを車で走ると、天と地を分ける山の稜線、光に彩られてやわらかに広がる雲、空を自在に舞う鳥たちが嫌でも目に入ってくる。以前もブログに書いたような気がするけれど、こういう壮大な美しい風景を見ていると、人もこの自然の一部であり、なんびとも、死んだら、ただ元いた場所に還るのだと心から思える。強がりではなく、私はもう何も怖くない。自分に与えられた天命をただ生きるだけだ。
買物を済ませて帰りに車を出そうとしたら、キーがまわらない! ハンドルもシフトレバーもロックがかかって動かない。どうしようどうしようと何度もカチャカチャやってもダメで、ガリバーの店長に電話しようかと思い立ち、その前に、とりあえずダーに電話しようとiPhoneを取り出してキーを上下逆に差し替えたらすんなり直った。なんだ?
明日から新学期なので、カズのメガネの調整に行く。小さなメガネ屋であっくんが「うんち~」。トイレを借りたらなんとパンツが濡れていた。これは今じゃなく、かなり前のもののはず!
隣の業務用餃子屋で、冷凍をテイクアウト。あっくんは店内でもじっとしていないし、ずっと喋っているので、店のおばさんに相好を崩され、「僕、元気ねぇ、今度小学生?」と聞かれた。「いやまだ3歳なんですけど」「えっ…!(絶句)大きくない?」。クラスの子の中では大きいが、それは5月生まれだからであって決して大きいほうとは思わないのだが、人様からよく言われるので、もしかしたら大きいのかもしれない。少なくとも、エネルギーは大きい。
帰りの車中ではカズが、「にいちゃんのおなかプヨプヨ~。にいちゃんのおなかプヨプヨ~♪」というわけわかんない歌を繰り返しうたっており、途中で気づいたのか、「なんだこのうた!?」と自分で突っ込んでいた。
帰宅して、かなり元気になったダーにピザのデリバリーメニューの相談。いま近所のビザ屋がキャンペーン中で、ホークス戦のチケットが当たるスクラッチをお買い上げ金額に応じてプレゼントしてくれるのだった。このスクラッチ欲しさに、カズにずっとピザを頼んで~と言われていたので。春休みにどこも行けなかったし、愚かな母のせいで長期間苦しい思いをさせたのに(インフル)よく頑張ったご褒美。このくらい、いいだろう。
私もどうにかツバを顔をしかめずに飲み込めるくらい、喉の痛みが軽減したので、ピザとともに赤ワインを飲んでみた。本当は4月から断酒するはずだったんですけど…
食後、玄関のチャイムが鳴った。近所の交番の警官が挨拶を兼ねて住人を把握しに来るのだ。用心深いとは思ったけれども、いちおう警察手帳を確認させてもらった。だってニセ警官だったら嫌だから。提供する家族構成は思いっきり個人情報だし。私の説明をひと通り聞いたあと、若い警官は、「すいません、ちょっとあの確認で、申し上げにくいんですけど、ここは世帯主様と(私を手のひらで指す)、お子さん2人ですね…」と言ったあと、思いっきり、「男」にマル印をつけた。全然わかってないやんけー!
なるほどね、ハゲ(いちおう帽子かぶってるんですけど)で眉のない私がまず男か女かわからないから混乱したわけね。でも、「ダンナが東京にいて…」って言えば、私が奥さんだった思わないかな、普通。よっぽど男に見えたんでしょうか。いや服も…もう、いいや。
夜はカズのリクエストにより耳掃除。カズは光には鈍感だが痛みに弱く、あっくんは痛みには強いが眩しさに弱い。本当に強み弱み、人それぞれだ。