コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

『100人の母たち』

実は昨日の伊都安蔵里は、福岡に来てから知り合ったフォトグラファー・亀山ののこちゃんの『100人の母たち』出版記念トークショーがお目当てで行ったのだが、時間が合わず展示だけ見て帰ってきた。

ダメなの、彼女が写した母子たちの写真見てるだけで、胸がいっぱいになってしまって、涙が出てくる。報道写真家・福島菊次郎さんの推薦文がすべてを表しているので引用。

「こうした綺麗な形でいのちを脅かすものを告発するのを見たことがない。いい仕事だ」

最高の褒め言葉でしょう。

初めて会った時から、この人すきだーと思った。たまたま乳がんになった話をして母子避難だと言ったら、彼女も母子避難経験者だから私の気持ちがわかるのだろう、「心細くならないで…!」と帰り際、力強く手を握ってくれた。大きくて、温かかった。

初対面時、たった五分くらいしか会っていないのに、私が入院したと知ると、多忙なスケジュールの合間を縫って病院にお見舞いにきてくれた。誰もいない食堂で、いろんな話をした。

そして知った。震災後、彼女が福岡へと移住したのは、単なる避難ではなく、これまで通り何事もなかったように東京で暮らしている自分を許せなかったからだと。

移住もお見舞いも同じ。きっと、いつも、突き動かされるように、彼女は自分がいまできること、すべきことを全力で実行する女性なのだろう。そんな想いでシャッターを切り続けた写真の集大成がこの写真集なのだと思う。彼女の心を揺さぶった瞬間の一枚。だから、見る人の心まで、震える。

すごいメッセージになってます。日本と言わず、世界にムーブメントを起こして欲しい。写真という、力で。

『100人の母たち プロモーション映像』
※音が出ます