コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

タキソ+ハセプ+新薬 4C/21

月曜朝なのに何故かあっくん機嫌がよく、朝からケラケラよく笑い、そのまま保育園に行った。なのに、私がタオルを忘れるという大失態! 「ごめんね」と謝ったら「べつに。かみのたおるあるし」とここでもクール。カズだったら、不測の事態に泣き出してしまうレベル。なんか最近思うけれど、結局、カズのほうがウェットで繊細なんだよね。あっくんは表面は色々うるさいけど、それはとても浅くて、内面はとてもタフ。

今日はある意味冒険なので、少しでも体を休めておきたい。横になって資料を読み、自転車で駅へ向かう。ウィッグが飛んでしまうのが嫌でハゲてから乗ってないから、約半年ぶり。駅までわずか徒歩8分なのに、半分くらい漕いだところでもう太ももがパンパンに張ってしまう。足の筋肉が弱っているのを自覚する。

車で行くか、電車で行くか、ギリギリまで迷っていた。なんとなく電車で貧血を起こすのが怖かった。車内でも資料を読み進めるが、途中から咳が止まらなくなった。恐らく緊張ゆえ。

早めに来たので、博多駅でお気に入りの牛たん定食を食べる。すごく美味しいと思っていたのに、とろろも生卵もスープも味があまりしない。味覚障害の副作用が残っているのかも。肉なんか5枚くらいしかないS定食でしかも麦ごはんを残したのに、食後、激しい下痢。あー、もう、牛肉はダメなのかもー。

まだ時間があるので、月末予定のスタッフへの振込を済ませてしまう。

いよいよという時間になっても、まだお腹がグルグル。ギリギリまでトイレに籠り、取材先へ駆け込む。

某病院の先生。しかもテーマは、私が今後、一番気をつけたいと思っている呼吸。ハッキリ言ってこのテーマ、この先生じゃなければ、仕事復帰は先延ばしにしていただろう。そのくらいの縁を感じる。というか、媒体自体がそういう不思議な雑誌なのだ。

一般の人ならともかく、肌や爪の色、眉毛・まつ毛の脱毛、ウィッグの感じなど、医師が見れば今の私はどこから見ても、健康な人に非ずだ。先生に余計な気を使わせるのが嫌だったので、冒頭から、抗がん剤を終えたばかりで…と自分の身の上を話した。

結果、通常の診察以外に多数の取材や講演をこなす多忙な先生ながら、取材後にコーヒーまでいただき、仕事以外の話をたくさんさせていただいた。切る切らない、がんについては諸説あるが、乳がんは切ったほうがいい。腸などと違って表面から腫瘍に触われるので本人が気になるから。ただし、術後の治療はなしで…。ある有名な外科医の先生が、乳がんの右乳房を患う人は仕事、左は家庭の問題が原因と言っていた(だから私は恐らく仕事が原因と)。また、がんの原因としてアダルトチルドレンが挙げられるが、過去の虐待とか性的暴行になると、そこはさすがに呼吸の改善では治せない。食事は、何を食べるかと、どう食べるかが大事。にこにこ笑って感謝しながら食べるのがよい。乳がんは、でも食事の内容を変える必要がある。小麦系はダメ。ごはんがいちばん! 

最後の最後には、「とにかく、これからがスタートですよ」と仰っていただき、まるで個人的な相談をしに行ったかのようだった。出版社にも、先生にも、深く感謝します。

せっかく都会に出たので、色々見たくて、東急ハンズ、アミュプラザ、阪急の財布売り場を見るが、やはり収穫なし。もう足裏の痛みが限界なので、カズ帰宅前に少し眠れる時間に帰ることにする。

夕食は、ごはん、玉ねぎの味噌汁、枝豆に餃子。餃子は博多駅の山八で買ったできあいのもの。私とあっくんは6個くらいずつしか食べてないから、カズは少なくとも25個は食べた。私はごはんなし。レンコンと人参のキンピラをプラス。と、赤ワイン1杯。

あっくんは食後に、昨日作ったクッキーを食べたがる。この人は完全に私と同じ、小麦の人。ヤバー。「ねぇ、しってる? むぎちゃのみすぎると、おなかじゃぶじゃぶになりますよってせんせいがいってた」と言いながら、ガブガブ麦茶を飲んでいる。

「あっくん、今日、保育園で歯磨きのお話あったでしょ」「うん、はみがきのうた、うたった~」「へぇ、どんな歌?」「はぶらししゅっしゅっ、おならがくさいから~、はぶらしでみがいて、しゅ」と歌ったのでカズと一緒に「うそだ~!」。他にも、「おにいちゃんがおしっこにながされて~」とか適当な歌をいっぱい歌っていた。

うそうたばかりじゃなく、「おかあさんのうた」とか「つばめのうた」も楽しそうに歌っていた。

夜、布団の上で、あっくんと互いにお腹の音を聴き合い、くすくす笑った。