
朝、自転車でカズを保育園に送る途中、また会った。今日は声をかけよう。「オノ!」
「あ、あーっっっ!? イズミ先輩!」「こないだも朝、見かけたんだけどさ、あんた会社このへんなの?」「広尾5丁目なんです」「アパレルだっけ」「いや、“天現寺亭”ってお好み焼き屋知ってます?」「うん」「あそこの上でワインの輸入販売やってます」「そうなんだぁ、じゃ、また会うかもしれないね、またね!」。大学のサークルの後輩なのだった。それにしても、おじさんになったなぁ、ってバリバリおばさんのあたしに言われたくないか。
昨夜もワイン1本空けてしまった。二日酔い。打ち合わせ前にと急いでかきこんだインスタントのフォーに、大量にニンニクが入っていることに食べている途中で気付き、愕然。酒くさい上に最低じゃん。
14時、渋谷。プロダクションにてWebの打ち合わせ。企画の彼も、ウェブデザインの彼も、本当にどちらも優秀で、そしていい人。感心する。互いにクライアントからの指示系統が一本化されていないことが不安で、今回の仕事を振ってくれた女性社長にそのあたりの仕切りを頼むと、「え? あたしがやるんスか?」みたいな反応。そういえばあたしが、ディレクション頼まれてたんだっけ。でもみんな忘れているみたいだから、まぁ、いいや。
帰宅し、昨日納品した原稿を加工してWeb版を作る。なるほど、こうやってタグを含めたテンプレートにライターの手で書き込ませて、すぐアップできるようにするわけか。いろいろ、勉強になります。
18:30、昨日、お誘いを受けたダーの親友Kチャンと待ち合わせ。
カズお迎えの19:00まで生ビール飲みながら怒濤のように話す。
私のこの日記を読んでいてくれる彼、開口一番「子育てしながら、仕事するの、本当に大変だと思う」と言ってくれる。もう、そこをわかってくれる人がいるだけでいいんですけど! そして、「今のままの状態で仕事続けてたら、サカウチさん、絶対倒れるよ」。そうそう、それも自分が一番よくわかってます。20ー30代はいいけれど、40代になって、プレイヤーであり続けるのはとても大変だという話。その点、ダーはすごいよね、と言い合う。
そして別居に至った経緯を説明。「家のことは何もしてくれなくてもいい(世話焼きの私が何でも自分でやりたいのだから)。子育てに参加してくれなくてもいい(ダーによると「オレは子どもは要らないと言った。キミが欲しがった」という話)。でも、仕事だけはちゃんとやってほしかった。その最後の砦を壊されたから、キレた」と。
そして私の本音が出る。「別居は物理的なものでもう仕方ないけど、このトシになって、人生のパートナーを失うかもと考えると、正直痛いし、耐えられそうにない」。それに対する彼の答えは、「お節介だから言うのやめようと思ってたけど、だから別居は絶対やめたほうがいいって。せめて土日だけでも・・・」「だってさ! 平日より土日が問題なんですよ、彼は“自分の居場所がない”って言うけれど、それ、前の結婚のときも言ってたからね、あたしに。でもそれは、自分が昼間寝ているせいでしょう。夜型の生活を変えないということは、一緒に生活する意志がないということだと私は思う」と言うと、「でもさ、Kさん(ダー)は昔から絶対、自分の睡眠サイクルを変えないけど、そのおかげで健康が維持されているって思わない?」「・・・」「Kさん、身体壊さないじゃん。もし、Kさんが倒れたり、病気になったりしたらどうする? それをあの睡眠で防げているとしたら、それはメリットとして考えられるんじゃない?」と。なるほど! そんなことは考えたこともなかった・・・。
そして最後に。Kチャンから「それはKさんに直接言ったの? 言ったらハッとすると思うけど」と言われたことを記しておく。
私はやっぱり、ダーが、どうにも困って彼を頼ってきたアートディレクターのKさん(Kばかりが多くてまどろっこしいな!笑)の仕事依頼を蹴ったことが、頭のどこかでまだ許せていないのだ。もちろん当初は、その話を受ければ、自分が仕事しなくても農場はとうぶん安泰だという不純な思いはあった。でも、その後、何度考えても、自分の中の違和感は消えなくて。それは突き詰めると、こういうこと。ダーは頼まれて人によくお金を貸したりしているみたいだけど、優しさって、お金を貸すだけじゃないと思うのだ。心底、困っている人に、自分の能力を貸すという優しさもありなのでは。それに、せっかく、日々の雑事に惑わされず、アートディレクションに専念できるチャンスだったのに。世界的に認められている人がダーの能力を認めて、「オレよりうまいんちゃう?」って言ってくれたのに。でも、Kチャンに言わせると、「これまでやってきたやり方を、50になって変えられるかと言うと、オレもそれはできない」と言うから、私はダーに難しいことを望んでいるのかもしれないが。
で、時間終了。カズ迎え。カズ、人見知りして、Kチャンのほうを見ようともせず、私に抱っこされてしばらく過ごしていた。
遅れてダー登場。やっとカズも安心した様子。しばらくは「ラーメンズが全然駄目」という私が振ったお笑いの話題。好きなお笑いは、実は自分によく似ているのではという話。ダーは、島田紳助が好きでよく彼の番組を見て笑うんだけど、私は全然笑えないの。なぜなら、彼の笑いは、「人をおとしめて笑うタイプのもの」だから。そして、ダーも普段からよく、人を馬鹿にした冗談を言うのね。そして、ロンハー好きの私は先日気付いたのだけど、実は私はこの番組自体ではなく、淳のツッコミが好きなのではないかと。思い返せば、彼と私のツッコミパターンはよく似ている。相手に寄り添うというか、淳って「○○ですよね?」が口癖でしょう、確実に相手の反応を待ってる。それに対し、紳助は「○○やん!」って言い放つ。いや別に、どっちがいいという話じゃないんですよ、単に嗜好の問題で。最後、結局、3人共通して、デーブ・スペクターは凄いという話になったのがおかしかった。
金曜日なので2時間で退場。その後、カラオケ。
久しぶり! 椅子でなく和室なのが良かった。カズは最初、大きな音に驚いた様子だったが、途中からときどきマイクを持っては、「あーあー」と発声して喜んでいた。ダーも私も、ときどきはカズの機嫌を伺う曲を入れた。カズは、「カズくんは歌わない」と頑なに拒否していたが、私と一緒の岡山旅行で散々見た(ちょうどフジの27時間テレビがやっていたのだ)『千の風になって』を歌うと、そのサビだけ、一緒に歌った。
楽しかったなぁ。やっぱり、歌はいい。家に帰って赤ワイン飲んでPCに向かっているあいだに、23時、勝手にカズは就寝。
※ダーに足で甘えるカズ。それにしてもデカいなぁ。