ある ある ある
みんなある
さわやかな
秋の空
~「ある ある ある」中村久子~
幼少時に両手両足を切断。無手足の身に裁縫・編み物・刺繍・口での糸結び・短冊書きを芸として、"だるま娘"の看板で興行界に入る。その後、弟や母と死別、結婚・出産、さらに2人の夫との死別など壮絶としか言いようのない人生を送る。会見したヘレンケラーから“私より不幸な、そして偉大な人”と言葉を送られたという。そんな中村久子の晩年の心境を綴った詩の一節。
失ってばかりのように思える人生の中に、確かに“ある”もの。失ったものを数えて嘆くよりも、今あるかけがえのないものに感謝し、愛おしむ日々を送りたいと思う。
「中村久子女史の略歴」