基本的に、午前に口にするのは生姜紅茶と人参リンゴジュースのみなのだが、時々ちょっとだけスイーツをつまむことがある。排泄は済んだし、今日もちょっと食べたかったが、あいにく粉系の甘いものがない。どうせ時間はたっぷりあるし、作ってみるかと思い立つ。
安いオーブンレンジの癖をつかみきれておらず、オーブンでは美味しく焼く自信がなかったのでフライパンで作れるレシピを検索。材料もできるだけシンプルなものを探したら、ヤミーさんの3ステップレシピにたどり着いた。
あっくんを呼んで一緒に。粘土で遊ぶみたいに生地を丸めてつぶしていく。この人はホント何をやらせてもすぐにコツをつかむ。本当に器用だ。ココアとチョコをまぜ、レシピになかったチョコバージョンも半分作った。
冷めて固くなるまで待てず、2人でバクバク食べてしまう。
病院にいる時のトラウマだと思うが、白飯を見ると気分が悪くなる。全然、食べたくない。かろうじて朝の残りのそぼろご飯を食べ始めたが、iPhoneの着信音に驚いて、床に椀ごと落としてぶちまけてしまった…! 手元が危ういのだ。萎えた。
あっくんも賛同してくれたので、買い物がてらマリナタウンへ。牧のうどん。残念ながら私たちが大好きなコロッケうどんは売り切れ。あっくんに「どうしよう、コロッケもう無いんだって。唐揚げうどんとかにする?」と聞いたら、「やだ、もう食べない」と言ったので、同じ思いだった私と一緒に店を立ち去る。
結局、SUBWAYでBLTサンドイッチ。一人前を2人で分けた。ここに来るといつも「オマール海老の完熟トマトビスク」を頼んでしまうのだけれど、食べる度にがっくりする。エビはもちろん、野菜等の具もほとんどなく、増粘剤をのばしただけのようなとろーっとした薄気味悪い味。前にも思ったけど、スープストックトウキョウの同メニューのスープが飲みたくなる。
しかし、あっくんは片時もじっとしていない。私も一緒に出かけたダーに「ちょろちょろすんな!」と首根っこつかまれたことがあったけど、まさにそんな感じ。ちょっと目を離すとパーッと駆けていってしまって、いなくなる。さらに最近では私に見つからないように隠れる悪ふざけを覚えてしまい、今日も一度だけ私は本気で見失ってしまった。「あっくん!」と呼ぶが答えないし、姿は全然見えない。一瞬本気で誰かにさらわれたかと思い、彼がいなくなったらと想像し、哀しみに暮れたが、「ま、別にそれはそれでいいか」と思ってしまった自分が恐ろしい。結局、探すのを諦めてレジで会計をしていた時、ちゃっ!と後ろからニヤニヤして現れた。なんだこいつ…
帰宅して、またクッキーをいくつかつまんだら、お腹が痛くなってしまった。粉モン、食べ過ぎかな。カズ帰宅後、布団にもぐる。
2人が仲良くポケモンのロールプレイングゲームを楽しんでくれていたので助かった。あっくんとゆっくり過ごしてわかったが、一人ひとりといる時は、私はイライラすることはないのだった(カズを怒鳴ったことはないのは、彼がおとなしかっただけでなく、兄弟げんかがなかったからだ)。カズがあっくんにしつこく絡んだり、あっくんが兄にワガママを言って、ヒスを起こすのが、私の今の一番のストレスなのであった。
起きたら18時過ぎ。カズに「今日はうまく書けた」という書道を見せてもらう。親ばかだが、丁寧に書けていて、本当に上手。習いにも行かないでこれだけ書けるなんて、やっぱり父の血を受け継いでいるのかしらと真面目に思う。春から、将棋じゃなくて、書道を習わせようかなとちらりと思った。

子どもらと一緒にNHK「ビットワールド」を見る。ところどころ吹き出してしまう私を、カズもあっくんもきょとんとした顔で見ていた。よく考えたら、子どもたちの前で私が機嫌よさそうにくすくす笑うなんて、滅多にないことなのであった。
だって好きなんだもん。「鷹の爪」。絵もいいんだけど、シナリオがくだらなくて最高に面白い。何度でも見たい。書いてるの一体誰なんだろう。
カズに夕食を相談したが、テレビに夢中で答えてくれないので、「何でもいいのね!?」と言うと、「いいよ」。
本当は私だけタイカレーを食べたかった…。でもまだお腹の調子が優れないので、作りおきの残り物で済ますことにする。共通メニューは鶏つくねと根菜の煮物、焼鮭、白菜の味噌汁、ブロッコリー、プチトマト。カズは昆布のおにぎり、あっくんは酸っぱい昔ながらの梅干しを握ったおにぎりをねだり、3つも食べた。さらに、ごちそうさまをした後、黒棒2本、みかん3個を食べた。足りないのか~!?
デザート代わりにチーズ(フランス人か!)。私のチーズアソートをちょぴっとずつ分けたのだが、子どもたちにはお気に召さなかった様子。というより、私も全然おいしいと感じなかった。原料がわからないプロセスチーズではなく、生乳と塩だけの良質チーズならたまにはいいかなと思ったのだけれど。しかし信じられん、この私がチーズから卒業するとは!
ドラえもん、しんちゃん、ミュージックステーション。我が家の金曜日のいつものコースの後、みんなで風呂。わざと負けてあげたらあっくんもすっかりハマッてしまった指ずもうを交互にやってあげる。私とカズはザ・ペンギンズのセリフの真似っこ。カズの横顔を見ながら、「本当にハンサムねぇ。SMAPや嵐の誰よりもカッコイイわ」と言ったら、あっくんが、「おにちゃんなんかぜんぜんかっこよくない。からだもかっこわるいし、かおもかっこわるい」とむくれていた。おいおい、おチビさん、ヤキモチか…
そして風呂上がり。昼寝していないため眠いあっくんが珍しく浴槽のフチから転げ落ちた。洗い場に仰向けで虫のように転がっている姿を見たカズ、指をさして大笑い。私も笑いたかったが、ぐっとこらえてカズにシーッ!と言い、真面目な顔であっくんに「大丈夫?」と聞いた。が、泣きそうなのを堪えたものすごく不機嫌そうな顔を見てついニヤニヤしてしまったら、「ぜんぜんおもしろくない!もうあがる!」とあっくんにキレられた。
いつか片付けるだろうと黙っていたが、就寝前になってもカズが玄関に投げっぱなしになっているランドセルらを片付けないので、叱る。さらに、上履きを見つけて激怒! そうでなくても今、あんたが昨日と今日にかけて2回も踏んだというウンコ付きの靴を風呂で洗ったばかりじゃん。「あんたがさっさと上履き出しておけば一緒に洗えたろうが!」と怒鳴る。「すいましぇーん!」とカズは私の激昂に慣れたものだ。布団に入ってからも上機嫌で、ずっと大きな声で歌をうたっていた。いい性格。
平和だ。私の病気なんか関係なく、地震とか戦争とか、そういう不可抗力なことで、この幸せが壊されませんよう。