朝、福岡市教育委員会から緊急メールあり。今日はPM2.5の濃度が環境基準を超過すると予測されているとのこと。
そんなわけで午前の散歩は中止。外泊するトツさん、退院するチャキさんを見送ったあと風呂に入り、時間があるので売店がてら患者情報室を覗く。
一人だったので不審に思う人もいないだろうから今のうちに、と『がんサポート』などの雑誌のバックナンバーの整理を進めるうちに、自分の異変に気づいた。
あれ? なんか、体が重い…。腕に力が入らない。雑誌を手にとる肘にも、しゃがんで移動するに膝にも、違和感がある。関節がうまく組み合わさっていないような、手足がバラバラになってしまった感じ…インフルエンザ等の初期に関節が痛くなるが、それを軽度にしたような症状が気づけば体のあちこちに表れていた。これがタキソテールの副作用か。そういえば腰も昨日からずっと痛かった…首や肩も痛い。
うえーん。いやだよう。
昼食後、疲れて横になる。今回の入院はキョーレツキャラが多く、精神的にしんどかったんだなぁと過ぎてしまった今になって気づいた。
でも、眠れないのだ。Nさんはとってもいい人だけど、ずっとおしゃべりは疲れるし、かと言って散歩にも行けないし、というより、部屋を抜け出すタイミング自体を気兼ねしてしまう性格。どうしようかなぁと思案していたら、ダーよりメールあり。「あっくんがママに会いたいと言っているので今から行きます」。
ナイスタイミング!
病室までやってきたあっくん、私の顔を見て、思いっきりにんまり。彼のこういう表情は珍しい。そして開口一番「おなかすいたー」。Nさんがカズとあっくんの名前をにこやかに尋ねながら、自分のカバンから包みを差し出した。未開封のスカイツリーのチョコ菓子だった。箱のまま、まるごとをいただいてしまった。
面会の間、チョコやポテトチップスなど、普段は食べない、食べさせないお菓子を子どもたちとむさぼり食ってしまった。たまにはいいよね!
あっくんが帰りに、「ママとずっとくらしたかった…」と言う。ちょっとぐっと来たけど、ダーが「まだ死んでないし!」と言ったのでトーンダウンした。がん患者に「まだ」とか「死ぬ」とかの言葉は冗談でもきつい。どうやら彼らのシナリオでは、私に会ったらあっくんは真っ先に「ママにあいたかったー」と言い、「パパも~」「カズも~」と口々に言うことになっていたそうだ。わっけわからん…でもとにかく、子どもたちはパパといると、いつも楽しそうなのでいいや。
私はとにかく病室が嫌い。
一人になった後、患者情報室の書籍『米国臨床医が認める抗がんサプリメント、検証!D-フラクション』医師、米国医学博士、伊丹仁朗を読む。
D-フラクションとは、マイタケ抽出成分からなる健康食品。免疫能力を活性化するだけでなく、がん細胞の自殺(アポトーシス)を誘導する作用を持つらしい。数々の研究の結果、アメリカでは医薬品に近い効果が認められているのだそう。アガリクス、メシマコブ、レイシ、冬虫夏草、チャーガなど、がんに効くと言われる免疫活性成分ベータ・グルカンを含むキノコはたくさんあるが、単にその含有量で判断してはいけない。効果があるのは、ベータ1→3、ベータ1→6のグルカンだけとのこと。また、病気を治すことを目的にキノコ類を摂るなら、一種類を適量がベスト(一度に大量に摂ったり、組み合わせない)。効果があったとして表示される数値も、マウス等への与え方が注射か経口か等、研究方法をよく見て比べる必要があるという情報が役に立った。
この医師も、がん克服には、体と心両面の治療が必要と語り、がんセンターでも検査しない「免疫能」を計測し、患者に伝えたりしているそうだ。免疫能とは、がんに対する抵抗力のこと。現在の日本の治療は、「手術」「化学療法」「放射線」など免疫能を低下させる治療ばかりを行っていると記されていた。自分が経験してみて、本当に、その通りと思う。
安価で効果のある治療法は認められずうもれていき、製薬会社や病院が儲かる治療法のみが生き残っていく。患者は置き去りだ。いったい何のための医療?