退院から二週間か…治験を含む今後の治療方針が決まる病院の日。
クライアントと病院が近いこともあり、仕事の所用を済ませるため、撮影スタジオから取引先のち、病院。ダーはバスで天神へ。私は検査。
まず、骨シンチの注射。また放射能を体内に入れてしまったよ…。治験コーディネーターから、申請中だった治験に参加できるようになった旨の報告を受ける。治療にかかる費用が全額補助になるから金銭的には助かるけど、これで抗がん剤確定かぁと複雑な思いで、笑顔が出ない。
午後の診察まで時間が余ったので、野間の「木の花ガルデン」目指す。大分の野菜や食材がいっぱい! 併設のレストラン、農家のバイキングも魅力的だったが、1575円もするし、そんなに食べられないので、雑穀ごはんや野菜中心のおかずが詰まったヘルシー弁当(400円)を購入。なぜか唯一売っている緑茶が神戸産…。屋上パーキングの車中で食べる。寒い。
13時、ダーと病院で待ち合わせ。再手術とその前の検査の結果を担当医からあらためて聞く。さすがに腫瘍だけでなく、切り取られた皮膚や乳首付きの写真はグロかった。色も鮮やかだし。しかも自分の元おっぱいだよ! これ、正視できない人もいるのでは。
再手術の原因となった複数の非浸潤癌だけでなく、おっぱいの奥に新たな浸潤癌もまたひとつ見つかった。各種検査でも見つからない位のほんの小さなものだから、結局全摘してやっぱよかったということだ。数値など詳しい結果はあとで別にまとめる。
いったん小休止して、骨シンチ撮影。検査着に着替えると、とたんに自分が病人であることを思い出して嫌な気分になる。
乳腺科に戻り、治験のスケジュールをダーとコーディネーターと三人で決めていく。その後の先生の診察で、傷はとてもきれいとのこと。お風呂に浸かってもいいですよ、と許可を受ける。時折腫れた感じになるのは、やっぱり飲酒が関係しているようだ。酒量とかは言ってないけどね…だって、「実は酒飲みなんで…」と言っただけで驚かれちゃったから。
あとで先生に私だけ呼ばれた。「大丈夫ですか、コ◯ヤさん。元気ないですよね? こないだの再手術の時みたいに吹っ切れた感じが今日はないから心配で…」と言われ、泣く。さすがだ、見ぬかれたか!(というか、私がわかりやすすぎ?w)
一緒に手術した友だちはみんなホルモン治療だけで済んでいるのに…自分の癌が予後のあまりよくないタイプであることはわかっているし、副作用が少なくよく効くハーセプチンは使いたいけど、抗がん剤はやっぱりできれば使いたくないというのがホンネ。頭では併用したほうがいいとわかっていても、実際に確定となるとガツンとくる。今日は告知の日と同じくらい落ち込んでるかも、と言いながら、また涙が出てきてしまう。
ホルモン治療だけで済んだ人が将来的にもっとつらい治療になるパターンもあるし、誰がいつどんな形で再発するかは、わからない。そればかりは神様の領域。コ◯ヤさんはまだ若いし、いましっかり治療して、この先を長く生きることを考えなければ。登録が認められるのがとっても難しい治験にパスしたことだし、神様が決めたことだと思って、これから始まる治療をがんばりましょう、と先生。
そんなこんなでもう15時…
最後にそんな話をしたので、ダーと帰る時もグズグズで、元気が出ない。ひたすら眠い。たぶん現実逃避。腹ペコのダーが食べたいと言った帰路途中の「蔵出し味噌 麺場 彰膳」に入る。5種の味噌から選べるという味噌ラーメン専門店。お昼もしっかり食べたのに、試したくて自分の分も注文してしまった。甘めの九州麦味噌のラーメンがあまりにおいしくて、少し元気がでる。現金だ。ちなみに、ダーは北海道味噌の炙りチャーシュー麺。こちらもうまかった。アタリの店やね。
ダーが、ねっとりおいしい安納芋の焼き芋が食べたいと言うので、スーパー「マックスバリュ」に行く前に、あっくんお迎え。
帰宅後、ダーは念願の焼き芋をあっくんと食べた後、布団にひっくり返って寝てしまった。私も朝から動き回った上にお腹いっぱいで、もうふらふら。が、今夜は鍋にするつもりで食材を買い込んでしまったし、子どもたちの夕飯はつくらねば。
ミートソースと野菜のスープ。美味なり。私は赤ワイン。
本当は明日やろうと思っていた仕事をちらっと見てしまう。校閲者より、薬事法絡みでおぞましき量の指摘。いちおう薬事法管理者のくせに…! 自分な不甲斐なさにとことん呆れる。
夜は、お兄ちゃんとのマリオに夢中で二回もおしっこをたれたあっくんを、「(ゲーム中でもおしっこ我慢しないという)約束を守れないなら、もうゲームはおしまい!」と怒って泣かせてしまうし。私は子どもが泣いたからって絶対譲らない。結局、ダーがとりなしてゲーム再開。それもまた腹が立つ。
とにかく近年稀に見るどん底ですよ、今夜は。
あっくんが「アイスダメだよね~」とか話かけてきても、無視。(そしたら「ママひとのはなし、ぜんぜんきいてねーし!」とパパに言っていた)。怒って一人別室にこもり、全員をシャットアウト。帰宅後眠っていたダーに、子どもの風呂など面倒を全部おしつけ、今に至る。
リビングから、風呂から、はしゃいで笑う声が聞こえる。三人でいるときはいつもみんな楽しそうだ。