※過去記事再掲
また寝坊。そして二日酔い。やるべき原稿が飛んだのをいいことに、昨夜遅くまで日記を書きながらワイン飲んでたからだ。
午前、mixiでまた興味ある分野のライター求人を見つけたので応募するために、ネットで「職務経歴書の書き方」を調べ始めた直後、回線が切れた(うちはAirMacなのだがよくある)。復旧するためには未だ就寝中のダーの部屋に行かねばならない。彼を起こすのも悪いし、第一もう、やる気がそがれたもんね。6月はだいたい何をやっても駄目な月だ。下手に動くのはやめよう。容量も残り少ないことだし、HDDレコーダーに録画した番組をさっさと見てしまおうと決める。
「アンリ・カルティエ=ブレッソン~瞬間の記憶」。写真家のドキュメンタリーという予備知識しか持たずに観たのだが、作品や本人、および本人を知る人びとの周辺の証言を織り交ぜた構成はもともと好きなのだ。
最初から夢中になって観て、最後まで驚きっぱなしだった。彼の写真が画面に映し出されるたびに心の中で何度も「アンビリーバブル!」と叫んだ(なぜか英語、笑)。過去、アラーキーの写真ではいくつか思ったことがあるけど、これまで基本的に絵画でしか感じたことのない“完璧な構図"のオンパレード! 風景もいいが、ポートレートが抜群にいい。完全にその人の内面を映し出してる(私はマリリン・モンローがあんなにきれいな人だと思ったことはない!) 世の中にこんな写真があったんだ。私は本当に写真について何も知らなかったんだと思った。だって、ブレッソンがこんなに有名で、エリオット・アーウィットやらアーサー・ミラーやらマティスやら、数多くの芸術家・俳優たちにリスペクトされる写真家だってことすら知らなかったんだもの。もちろん、写真家集団「マグナム」の創始者の一人だってことも・・・。けれどご本人は偉ぶったところなどまるでなく、とてもチャーミングなの。写真は「目と心と頭で撮る」んだって。初めて自分で写真を撮りたいと思ったよ。私は映画等は観たらすぐに消去するタイプなのだが、これは珍しくプロテクトかけた。開催中の写真展にも絶対に足を運ぼうと決めた。
続いて「美の巨人」アルフレッド・ウォリスの回でも見るかと思ったらダーが起きてきた。早速PC復旧のために二階へ上がり、ついでに彼の布団でゴロゴロしていたらつかまってしまい、すごい久しぶりにした。やっぱり身体のコミュニケーションは大事だよね、言葉を交わさなくても大切にされていると感じる。心が満たされる。
お迎えの帰路、カズと事務所まで歩き、3人で近所の蕎麦屋「巴屋」で夕食。「あら、今日はファミリーなの、いつもパパひとりなのに」と店のおばさんに言われる。「子どもが生まれる前、昔はよく来ていたんですよ、2人で」「あらそう。私、覚えてないわ」。食事中も「パパにそっくりねぇ」「何歳?」「あら、3歳には見えないわ。今の子は昔と違ってしっかりした顔しているからねぇ」などと色々話しかけてくる。ダーはおばさんが行ってしまったあと、「だって栄養が違うもん、昔とは」と言う。だからそういうことはおばさんが居るときに言ってくれ! 私が人見知りの上に世間話苦手なの、知っているでしょう? ってそれ以上にダーは駄目か。
先日私が一緒に飲んだT君の写真展のチケットのデザインが良かったよね、と私が言うとダーもうなずく。彼の奥さんがデザインしたのだ。「奥さん、元編集者だったんだって。T君がデザイナーのほうが向いていると言って転向したらしいよ。T君は結局そういう“この人は何に向いているか"とかを冷静に分析するのが一番得意なんだと思うよ」と言うと、「オレも。俺も得意だよ。みんな自分のことはわからないけど、他人のことはわかるんですよ」とニヤつく。「じゃ、あたしは? 何に向いていると思う?」と聞いたら「なんにも」だって。何にも向いていないんだって。ひどい!!! 確かに当たっているけどさ。
カズ就寝後、きょう一日、ほとんど何もしていない自分に腹が立って一念発起。もう企画だけはできているブログ用の短い原稿を約10本、眠さの限界まで書いて寝る。
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