コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

2008/5/23(金)

ババが玄関を出て行く音で目が覚めた。布団の中でカズと目が合った。「ババ、はやく帰るって昨日から言ってた」「なんで?」「ゴミ出すからって」とカズに教えられた。

カズは「ジジ、まだいるかなぁ」と言って、ひとりでスタスタと2階へ上がって行ってしまった。私は深酒のためとても起きられずだらだら寝ている。

すると突然カズの「わーん!」という泣き声。びっくりして階段を駆け上がると、ジジが遊びのつもりでちょっと大きな声を出したら、また怒られると思って泣き出したらしい。ジジのキレキャラが完全にトラウマになっているんだな。Tシャツ一丁で迎えに行った私を見てジジが、「あっ!」とまた大きな声をあげる。おののきつつ、「なによ!?」と言うと、「こないだの火傷、まだそんなに跡が残ってるの?」と驚いていた。

まだ5:45じゃん、勘弁してくれよ~。なだめながら再度寝かしつけようと一緒の布団に入っても、カズはまだしくしくと泣いていた。その後、8時過ぎ、ジジが会社に行くときに「カズくんに悪いことしたなぁ」と言ったのに気づいたので、私が「大丈夫よ!」と答えると、寝ているカズの目からツーっと涙が流れた。まったく誰に似たのか、本当に感じやすいから、いろいろと大変だよね。すぐ泣くのもおんなじ。

そうそう、昨日、カズの件で驚いたことの書き忘れ。ジジが帰宅したとき、カズは一瞬固まって挨拶もしなかったのだけど、でも、本当は大好きだからすぐジジに付いて2階へ行った。直後、ババがうれしそうに私に耳打ちした。「ジジが帰ってきたときね、カズくん、“ババがいちばん好き”ってこっそり言ったのよ」とのこと。で、用事があって2階に行ったら、カズがジジに「おじいちゃんがいちばんすきなんだぁ」と言っていた。二枚舌? というか、4歳児でも相対するものに気を遣うんだねぇ。思えば、私もいつもそうやって2人の調整役をこなしてきた。常に、まったく違うタイプの異性2人に惹かれて引き裂かれるような感覚を自ら好んできたのも、なんか関係あるのかな。ま、それは“信じられないくらいの子どもっぽさ”と“完全に悟りきった大人”という異種をひとりで抱え込むダーとの出会いによって初めて統合されたのだけど。それまで嘘と矛盾だらけだった私が、ひとりの人とちゃんと向き合えたなんてなぁ、それだけでも彼と出会えた意味があるというものだ。

ま、当然ながら二日酔いなわけです。

幸いなことに、急ぎの原稿がないので、資格取得のための講座を全部プリントアウトした。e-ラーニングの意味がないよなぁ。でも、どうしてもモニタではなく、紙に書かれたものを読まないと、頭に入らないのだ。その他は、ケーブルを張り巡らせ、1階と2階どちらでも有線で光による通信をできるようにした。

夜は、昨夜の白ワインとともに、セブンの生ハムとフレッシュトマトのパスタ。カズは、昨日ババが作ってくれた総菜の残り。

カズ就寝後、だらだらとPCに向かい、mixiのコミュで、今夜『僕たちの音楽』に石井克人監督が出演するのを知る。放映時間を待ってリアルタイムで見た。お久しぶりです、なつかしー。映画の宣伝バリバリだけれど、いちおう音楽番組なので、あいだに昭和の歌が流れた。「リンゴ追分」初めて、ジェロの演歌をまともに聴いてしまったよ。缶コーヒーのCMも何度も見たけれど、いいじゃん! ちょっとハマりそうな感じ。うめ吉の「お富さん」もよかったなぁ、声量はないし、音程も不安定なんだけど、エンタテイメントとして「うまいなぁ」と素直に感心した。ラストの一青窈がいちばんつまんなかった。確かに歌はうまいんだけど、なんだろうねぇ。あの、こめかみに青筋立てている感じと、自分で歌の巧さを自覚している感じがいやなのだ。もちろん、売れている歌い手には常に嫉妬があるのだけれど。

ハハハ、人生は短いのだから、自分が拘泥していることひとつのことに注力したほうが本当はいいのよね。『夢をかなえるゾウ』のガネーシャが言ってたでしょ、「小学生くらいのとき、時間を忘れるくらい夢中になってたこと、あるやろ?」。それが、私にとっては歌の練習なんです。最初は親に聞かれないように、カセットに耳を付けて、歌手とまったく同じように歌えるまで、何百回でも歌った。そのうち、風呂場で大声で歌うようになった(近所迷惑・・・)。それが高校時代のバンドボーカル、いまのカラオケ好きにつながっているわけです。どうして音楽の道を選ばなかったか? それは、カンタン。あんなに練習したのに、歌の練習なんかしたことないだろうなぁという人より、明らかに私のほうがヘタだからです。哀。