コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

2008/03/11(火)

なんだか知らないけど夜中にカズが大激怒。新聞をぐちゃぐちゃに丸めた棒で「もう! ママ! ぎゃーっ!」と何度も殴られる。仕方がないので抱きかかえて私の布団に入れ、一緒に眠った。

が、私は、ひとと一緒の布団では絶対に熟睡できないのであった(これはたとえ大好きな人とでもそう)。何度も目が覚める。たまりかねて自分がカズの布団で眠ろうとも思ったが、冷たいし、カズが畳ベッドから落ちて怪我をするのも嫌だしで我慢する。

なんとも気分のよろしくない目覚め。が、深夜に寝ぼけていたカズはもっと起きられないようで、私がゴミをまとめている音で一度むっくり起きたが、その後、「ママー、まだ起きないの! おとなりで寝て!」と号泣。参る。

なんとかなだめすかして機嫌をとって、ゴミ出し、朝風呂、朝食の後、保育園へ。身体検査。一緒に待っていたのは、0歳の赤ちゃんを連れたママばかり。みんな偉いなぁ。あたしは2歳過ぎまでカズを預けるふんぎりがつかなくて。もう、思い出すのも嫌なくらい、あのときの精神状態は本当に最悪だった。カズの言葉は一向に出ないし、でも一丁前に意志はあるわけで、2人きりの生活に煮詰まって、日々キーキー言い合って、チビを突き飛ばしたりもしたもんな。「あんた、そんなことやってると、そのうちママに殺されるよ。いや違う! その前に、ママを殺しな。あんたにやられるなら本望だよ」と口にし、さすがにやばいと思って、慌ててすぐ入れる私立の園に入れたのだった。保育料も家から遠いという立地条件もゆっくり考える余裕などなかった。意思の疎通ができる今は、もう、天国のようだよ、マジで。育児が思うようにいかず追いつめられているママ、自分を責めないで。いつかきっとラクになります。頑張ろうね。

思いのほか早く終わった。13時まで時間があるので、カズの自転車とともにガク散歩。その後、一緒に洗濯物を干し、東急ストアへ出かけることに。私は歩き。カズは自転車で初めての遠出。カズ、スピードを出す快感を覚えたようで、帰りのプラチナ通りの下り坂を一気に降りては急ブレーキをかけることを繰り返し、買い物袋を持って追いかける私はヒヤヒヤ&疲労困憊。

買ってきた総菜とともに昼食。カズの用意を終え、さて自分のパンを食べるかと包みを開けた私がミートパイをうっかり床に落としてしまった。一気に突っ込んできたガクを阻止しようと、私がテーブル下にぐっと手を差し出した瞬間、カズの声が響き渡った! ぎゃーっ!!!

さっき入れたばかりの紅茶がひっくり返り、カズの腿から下にかかったのだ。慌ててズボンを脱がせ、冷たいタオルで何度も冷やす。私も泡を食っていたので、パンツや靴下にも熱湯がかかっていたのに気付いたのはかなりあとになってから。カズはずっとギャーギャー泣き叫んでいる。たまたま一昨年、沖縄のステーキハウスでカズが指を火傷したときに買った薬が手元にあったので、それを塗る。「ごめんね、ごめんね。大丈夫? 痛くない?」と謝りながら。カズはやがて泣きやみ、「ママのパン、どうしたの? 本当にガクちゃん食べちゃったの?」と私のパンの心配ばかりしていた。

赤くなってただれたり、痛がったりするわけでもないので、13時半、託児所へ。

急いで遅れているメールマガジン原稿にとりかかる。あとちょっとで終わるところだったが、打ち合わせのため、日本橋へ。

編集長と初めてご挨拶。彼の向かいの席に座っていた女性は昔、散々タイアップなど一緒に担当したKさんであった。名刺交換をし、世間話。もう7年前だってさ、懐かし~。席を移し、友人Mと打ち合わせ。互いに意見を出し合って、結局、企画を変更することにした。新企画にあたり、コンセプトをまとめるフレーズを適当に言うと、「なんでそういう言葉がポンポンと出るわけ。やっぱコピーライターなんだよねぇ」と言われる。「いや、口から出まかせだから」というのは真実で。私はどうも、一人で考え込むよりも、誰かと話しながらフルスピードで頭を回転させていくほうが、いいアイデアが出るみたい。今日、気付いたのだけれど思い返せばそういうことが、過去にいっぱいあった。

帰路。銀座まで歩こうと思ったが、お迎えまで時間がないので、京橋の薬局で火傷の薬を買って帰る。大丈夫かな、本当に心配なのだ。

カズは特に痛がる様子もなく、元気にしていたそう。保育園ではあんなに頑なだったくせに、なぜだかこの託児所ではみんなと仲良くできていて、特に年下の子に対して、パズルやお片付けのやり方を教えるなど、すごく優しくていいお兄ちゃんなのだそうだ。やっぱりミックスエイジはよいのかもね、兄弟のいない子にとっては特に。

昼間、東急ストアで買ってきた総菜中心に夕食。私は白ワイン。ガクはまた一瞬の隙に、私がシンク上に置いておいたコロッケを立ち上がって食ってしまった。もうダメだ、あいつは。玄関へ退場させて今に至る。