コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

ハーセプチン+治験薬12C/01

なんとか3時に起き出して、よろよろとダーが上げてくれたゲラをチェック。4時に布団に戻る。

体はしんどいが36.7平熱。あっくんを自転車で送る。

午前、ゲラ修正チェックと原稿修正。時間が余ったので、たまっているリサイクルゴミを捨てに「にしてつストア」へ行き、「夢広場」でカズが気に入っている産直の卵を買った。

帰宅し、久しぶりの卵かけごはん。

ダーに橋本まで送ってもらい地下鉄で福大病院前駅へ。激しい下痢に襲われ、トイレにこもる。発熱してからほとんど食事をとっていないのに、生卵なんかをしかも急いでかきこむからだ! バスで病院へ。着いてすぐパソコンを広げ、メールを一通。初校送付完了。このために一ヶ月半、突っ走ってきた。心底ほっとする。

病棟に行くと、やはり通されたのは一番奥の放射線治療の面々が入院中の部屋。4人も知ってる人がいた。相変わらず絵手紙やら散歩やらで差し向かう2部屋の患者が頻繁に行き交い、みな元気だから声もでかいし、騒々しいことこの上ない。

あうー。まさに熱が出そうだ…着替えもせず、ベッドに横たわる。寒気もするし、本当に具合が悪くなってきた。とにかく周囲をシャットアウトして眠る。

でも彼女らにしてみたら、熱があるのにのこのこやって来た私のほうが非常識だろう・・・と気づき、意を決める。心配して来てくれた看護師をそっと部屋の外に誘い出し、「すっかり治ったと思って来たがなんかまた熱が上がっているような感じだし、人に移したら悪いから個室は空いてないか? あと、この賑やかさは正直体調が悪い時にはつらいので、個室が満室なら部屋を移動してほしい」と言った。

今日採血を失敗して4度も針を刺した負い目もあるのか、若い看護師は、「実は前にも絵手紙や散歩などの同部屋の付き合いを断りきれず疲れてしまって部屋を移られた術後すぐの方がいました…」と、すんなり部屋を移動してくれた。

この時点でフラフラ。38.1度。

移されたのは、私と同じく発熱中で抗がん剤が打てずにいる女性(彼女は発熱したので病院に電話したら、血液検査の結果次第だから、とりあえず来てくださいといわれたそうだ)と、今日手術だった女性でカーテンが閉められている。静か!天国!

いきなりストレスから解放された。

担当医いわく、発熱の原因は血液検査の値から見て何らかの細菌感染。抗生物質を3日間飲んでしっかり体調を回復させて月曜日に打ちましょうということになった。月曜夜にはダーが東京に帰るし、私も仕事が忙しいので、打ったらすぐに帰るスケジュールだ。

夜勤の看護師が来て、私の熱の高さを聞き、「38度以上の発熱の場合は、解熱剤カロナールの処方と体を冷やす決まりになってるんです」と言う。両方とも丁重ながら断固拒否。ホルモン薬と抗生物質だけでも嫌なのに、さらに薬だなんて!理由あって出てる熱を薬で無理矢理下げるのは、怖い。怖すぎる。「自分はもちろん、子どもにも一度も使ったことがないんで・・・」と言うと、「ペーペーなので私には判断できません。先生に聞いてきます!」と言って、行ってしまった。

結局、「本人が嫌だと言ってるなら解熱剤は飲まなくていい。ただ、クーリングだけはしてほしいけどねー」と先生は仰ったらしいので、アイスノンだけ受け入れた。ゾクゾクするから頭は嫌だけど、熱を持ったリンパや首、頬を冷やすには気持ちがよかったので、素直に看護師に御礼を言う。

消灯後、向かいのベッドの女性に電話が、かかった。パパが子どもの声を聞かせようとかけてきたもので、相手の声が聞こえる。「ママ頑張ってねって、言って…」とパパが子どもに言う会話が聞こえ、泣いた。