コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

抗がん剤FEC 4C 6日目

投与直後のように早朝スカッとは起きられなかったけど、朝食前の気分転換に外を一周歩くことができたのだから、昨日よりはマシなのかもしれない。

が、体がきついのは変わらず、特に便が出ないまま迎えた昼食前がピークで食事から逃げ出したく、なかなか自分のベッドに戻ることができなかった。

午後、買ったままほとんど聴いていなかったキリンジの新譜を聴き込んだり、H.P.FRANCEなどお気に入りファッションブランドの素晴らしいサイトをiPadで見ているうちにだいぶ気分がよくなってきた。

近年ほとんどの本を処分しながら、これは自分に必要な本だなと思い、長い間未読ながらとっておいた『リラックスのしかた』も半分くらい読んだ。ヨガや呼吸法など、中谷美紀の旅行記とリンクした。

夜、廊下で明日手術のパンダママと話す。今回入院してから新たな癌の疑いがいくつか見つかり、ステージが2aからさらに上がりそう。さらに、切除範囲も開けてみないとわからないとのことだった。でも悲壮感はまるでなく明るくて尊敬する。どうか痛みも傷も、少しでも少なくありますように。

21時からNHKスペシャルを見る。戦場カメラマン、ロバート・キャパの歴史的一枚に関する沢木耕太郎の推理ドキュメント。構成、音楽、文章すべてが好みで、番組が終わるのが惜しかった。ずっと見ていたい感じ。今夜は興奮して眠れそうにない。

どん底からかなり引っ張りあげてもらった。今日は芸術に救われたな。

最後に、メモ。またキリンジ兄の詞にやられた。なんでこんなのが書けるんだろう。帽子を目深にかぶって誤魔化しながら、泣いた。誰もいなければ、大声で泣きじゃくりたかった。




缶ビールを押し付けるように
そうさ
君の涙くれたらいい
「今日の歌」より