いつも通りカズを送り。空模様が怪しい。早めに散歩を済まそうとガクを連れ出すが、全然ウンコをしない。
そうだ! 今月中に狂犬病の注射をしなきゃいけなかったんじゃん! いったん帰宅して財布を手に取り、動物病院へと向かう。すでにどこに行くのかを察知しているガク。2、3歩あるくとすぐに「行きたくない!」と踏ん張って抵抗し、なかなか前に進めない。こいつ、トシのせいか若いときより頑固になったな。
狂犬病とは別の血液検査のため、注射器で血を抜こうとするが、なかなか必要分とることができない。助手さんとふたりで汗だくになって抑える。しまいには「がう!」と歯を剥いて怒り出したので、「これでなんとかやってみるか・・・」という先生に「はい、お願いします!」と言ってしまう。耐えられないんだ、愛すべき者たちに何度も針を刺されるのが。昔、カズも赤ちゃんのとき病院で同じ目にあったことがあって、さすがにそのときはキレた。15分経っても一度もとれないので、「なんでそんなに時間かかるんですかっ!!!」と怒鳴ったのだ。そのへんにある医療機器を全部ひっくり返してやりたい気分だった。すると手のひらを返したように担当が変わり(もたもたやってたのは明らかに研修医だった)、一発で採血OKとなった。なんだかねぇ。言わなきゃどんだけ刺されたことだか。
帰宅し、キリンジのi-radio聴きながら昼食。
その後、昨日再放送を録画した「プロフェッショナル~装丁家・鈴木成一」を見る。手がける装丁は年間700冊。自ら延ばした締め切りに追われる毎日だ。なぜそこまでをやるのか、本を売りたいからではない、表現を追究しているのでもない、ただ、「頼まれるから、やる」とのこと。アイデアに行き詰まったら「無意識の目で、見る」。「装丁には正解がある」という言葉もよかったな。そう、私がこの人の装丁を好きな理由は、やっぱり本の世界観を装丁が的確に表現しているからに他ならない。その装丁以外考えられないものが出来上がるんだよね。過去、CDジャケもやった、広告もやった。でも、続かない。なぜなら次の依頼が来ないから。「向いてないんでしょうね。誰が何に向いているかなんて、結構世間が決めてくれるものですよ」。最後に「鈴木さんにとってプロとは?」と聞かれ、即座に「次の仕事が来ること」と答えていた。仕事ぶりを拝見したが、もちろん仕上がりには徹底的にこだわるが、決して我を通しているのではない。相手の要求に応えるよう自分ができる最大限のことをするのだ。そう、「期待通りに期待以上の仕事をしてくれる」ってある編集者も言っていたけど、それって、なかなかできることじゃない。
夕方、友人の父が亡くなったとの報せ受ける。知らせてくれた友達はフリーライターで超忙しいのに、群馬で行われる告別式に出席するつもりだと言っている。過去、何度も喧嘩もしたけど、こいつ本当に優しいと思う、特に最近。しかし、訃報が続くのよね、この季節。去年は3カ月連続で葬式に出たし。そういえばもうすぐ根岸さんの一周忌だ。追悼文、書かなくちゃ。
夜は、カズにご飯食べさせながら私はつまみとビール。2本目を開け、カズを風呂に入れ、布団の中でお話していたら、いつのまにか自分も眠ってしまった。