コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

タキソ+ハセプ+新薬 1C/10

就寝中、カズに思いっきりヘッドダイブされる。「いったーい!なにすんのっ!?」「ごめん…」。弁当を作るため、いつもより早めに私がかけた聞きなれないアラームの音に驚き、必死で消そうとするカズの行為であった。5時半。

今日はカズの社会科見学の日。

カズ。いざ家を出る段になり、まず、ランドセルを背負い、「あ、ちがった…」。次に、私が押入れから出したままだった災害用リュックを背負って出かけようとした。私が、「あんた!」と大笑いしなければ、多分気づかないまま、出かけていただろう。まぁ同じ黒だけれど、ボケるのも大概にしてほしい。パターでドライバーショットを打とうとした我が妹に通じるものがある。

すごいいい天気。尋常でない花粉が飛んでいることは朝のニュースで知っていたが、ふかふかのお布団や、出かけたい欲望には勝てず、全布団を干す。シーツを付けたまま干して、入れる時に外す作戦。

お兄ちゃんは好天の下、お弁当を食べているのだ。母親の病気により家で録画ばかり見ているあっくんにも少しは気分転換をさせてあげたい。そんなに遠くない公園をネットで探す。本当は電車で唐津あたりへ出かけたりしたかったが、やはり体力的に自信がなかった。

居住区をずっと南に下った某中央公園へ。別に近くの小戸公園でもよかったのだが、一昨年、同公園へ行った翌日に花粉症が悪化して耳鼻科にかかった覚えがあるので、他の公園を選んだわけだ。しかし、しかし。

よく考えたら、山へ向かうほど花粉は多くなるのだ。到着したのは住宅がちらほらありながら、山に囲まれた公園。マスクをしているのに、くしゃみが止まらない。鼻毛がないので鼻水だらだら。公園へ着いてお弁当を食べる頃には私は、
「ッショイ!ズル~」の繰り返しでぐちゃぐちゃになっていた。

そして……。すべり台を中心とした遊具が充実しているにもかかわらず、あっくんは全然遊ばないのだった。いわく、「まま、いっしょにあそぼう~」。「あんた、もしかして、お兄ちゃんと一緒じゃないと遊ばないと?」と聞いたら、「そう!」と素直にうなずいた。これまでの彼の勇敢さ、傍若無人さは兄貴ありきのことだったのだ。幻滅~。でも優しいお兄ちゃんがいてよかったね!

抗がん剤中はシミができやすいらしく陽焼けは禁忌なのに、紫外線が強い。あっくんが遊ばないならと帰ることにする。

帰路、にしてつストア系列のスーパー「レガネット」に寄る。あっくんがiPhoneでゲームに興じてくれていたので、初めてじっくり品揃えを観察したが、オーガニックへのこだわりが、お見事。普通のスーパーで、オーガニックスパイスコーナーがあるってすごくね!? 醤油も、みりんも、お酢も、わざわざ自然食品店へ行ったり、ネットで注文するまでもない充実ぶりだった。人参も低農薬のものがあったし。今度から、ここをメインにしよう。ただし、ワインはオーガニックはなかった。

プレーンなパンの試食をして、「全然味がしない。でも甘いかな…」と思っていたら、同じものを食べたあっくんが、「なんにもあじしなーい。でもちょっとだけあまい…」と言ったので、心の中で、またか!と笑った。

私とあっくんは双子ちゃん。彼を産んだだけで私は役目を終えたのかも。

スーパーの中で小休止したが、帰りはひどかった。くしゃみがひどくて目がシバシバ、運転に差し支えるほど。だって前が見えないんだもん…!

イメージでは疲れ果てて布団に直行だったのだが、明日は雨の予報。私もいつまで体調がよいかわからないので、自転車を出してあっくんの練習に付き合う。



ここでもあっくんは兄同様、ビビリ。公道を走っていると、車が来るかもと怯える。自宅最寄りの公園のぐるりを周って、帰ることにする。

帰宅後、どうしようもなくなって、一昨年処方してもらった、点鼻薬と目薬を使う。もちろん、マヌカハニーも。

カズ帰宅。

私は気になる片付け等でしつこくもろもろ動き回っていたが、ちょっと小休止のつもりのコタツで遂にダウン。「ままー、だいじょうぶ?」と言いながら、なんとあっくんが、片時も離さない自分のお気に入りのバスタオルを、寝ている私の肩にかけてくれていた。感激!

夜は、あっくんの昨夜からのリクエストにより、家で揚げたフライドポテト。次に茹でアスパラ。そして、「それ以外のパスタなら要らない」とカズに言われたトマトとツナのパスタ。私は残り物のホウレン草のスープとひじきのサラダ、そら豆も食べた。オーガニック白ワインとともに。美味なり。カリカリイライラしていた固いものが一気にほどけた。飲み過ぎ。まだ木曜なのに!

カズはWBCを見たがり、私とあっくんはまったく興味がない。だからカズは隣室の小さなテレビで見てくれればいいのに、デジタルじゃないとゲームに参加できないと言う。2人の喧嘩を怒鳴り声で仲裁するには私は疲れすぎていたので、「もうママは知らない。2人で決めて!」と投げたら、「明日は兄ちゃん、あっくんとゲームするから、今日はテレビを見せて」とカズが言い、あっくんがあっさり「わかった」と言っていた。小さいのに、あっくん、偉いな~。

そしてあっくんは19時過ぎ、自らの頭に両腕で枕をした威張り腐ったスタイルでコタツで眠ってしまった。そりゃ、疲れたよね。また明日、いっぱいあそぼう。おやすみ。