コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

ハーセプチン+治験薬 6C/03

就寝中、何度も咳込んで目覚める。トローチをなめながらウトウトする繰り返しで朝を迎える。

自宅から車で渡船場まで8分、フェリーで10分、港から徒歩15分の能古の畑に行ってきた。

苗が届かないとかで、予定されていた田植えは中止。全体作業は玉ねぎとじゃがいもの収穫だったが、私が納屋で自分の長靴を探しているあいだに終わってしまった。

残り時間は各々個人区画の管理。荒れ放題で隣に迷惑をかけているのではと心配していたが、ワークショップ代表の方が手入れをしてくださってたようで、雑草も少なく、とてもキレイな状態だった。

とりあえず土をフカフカにする。巨大ミミズや様々な虫に怯えながらカズもあっくんも張り切った。あっくんは両手にスコップを持って、「ダブルスコーップッ!」となかなか取れない根っこを攻撃していた。その他、あっくんは日除けのテントにちょうちょが入ってくれば、「あついからじゃない?」、かたつむりが見当たらなくなれば「おさんぽしてるんじゃない?」などと可愛いことを言っていた。



私は力が入らないから何もできない。土にべたりと座って、帰りたがらず夢中になって土と格闘している子どもたちを見る。空、風、海、土の匂い…。冗談を言い合う懐かしい笑い声…。ここまで来て疲れているはずなのに、なんだか元気が出てきた。

お久しぶりの女性がわざわざ挨拶に来てくれ、自分の畑のじゃがいもをカズたちに掘らせてくれた。去年も参加していた顔見知りのおじさんが、自分の畑で採れたもぎたてのブルーベリーを持ってきてくださった。ジャムみたいな甘みはないんだけどフレッシュでおいしく、カズが感動していた。あっくんはさらに枝からブルーベリーを採らせてもらっていた。帰る際、あっくんがまた空腹を訴えたので(朝、来た時も持参したおにぎりを食べたのだ)「ママの分なんだけど…」と冗談でブーたれながら最後の一個のおにぎりを与えていたら、ちょうど帰るところだった今日出会ったばかりのママが、自分たちのおにぎりを2個分けてくれた。5分搗きの梅干しおにぎり、塩がちゃんときいていて、おいしかった…。代表の方はいつもにこやかに気を遣ってくださるし、今日一日で色んな人に愛情をいっぱいいただいた。

炎天下。今日収穫した玉ネギとじゃがいもをたっぷり分けていただき、行きより荷物が重くなったが、カズが頑張って重いリュックを背負って歩いてくれた。

暑さと空腹による不機嫌もあり、港から畑までの往復はじめ、あっくんはことあるごとにぐずった。でも飴やアイスでなんとかなだめすかし、港の駐車場まで到着。そう、私も頑張った。みんな、頑張ったのだ! 

副作用は全然よくなっていないが、こうして普通に出かけられて、外出を楽しめたことがしみじみ嬉しかった。何より、自信になった。

お昼はカズのリクエストでアバシテイクアウト。500円分のスタンプカードがたまっていたので2000円かからず。

私は昼寝。2人はゲームの後、公園へ遊びに行ったが、あっくんが帰りたがったとかですぐに帰ってきた。

ともちゃんと同じくらい大好きな避難ママ(というより実は2人は雰囲気が似ている!)に、「完全無農薬のじゃがいもと玉ネギを収穫してきたんだけど、もらってくれない?」とメールしてみる。「嬉しい!」と返事が来たので、子どもらを連れて、お裾分けのお届け物。車で5分の距離なのだ。玄関で手渡し。風呂上がりとは聞いていたけど、すっぴんパジャマ姿を見てしまった。もちろん、彼女にもらったお守りの御礼という意味もあるけれど、なんというか、こういう付き合いができる人がそばにいることを実感したかったのだ。そして、会いたかったのだ。

あっくんは20時半頃、一人で先に爆睡。カズも布団に入った途端に眠っていた。

いい日だった。