コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

ハーセプチン+治験薬 7C/07

白髪がほとんどだけれど、髪がものすごい勢いで伸びている。全体的にはまだ数ミリなのだが、ところどころにひょろーっと長い毛があるので、揃えるために、鏡の前に立ってつまんで切ってみた。髪を切る日が来るなんて…! そういえば先日も、「いつまでも眉メイクが落ちないなぁ」と思ってよく見たら、眉毛が生え始めていたのだった。

そろそろ夏休みの予定を立てたい。朝、あっくんに、「プールと海とどっちに行きたいと?」と聞いたら、「どっちもいきたくなーい」と答えた。暑さ寒さなど不快なことが苦手なヤツの願いは、恐らく一日中冷房の効いた部屋でゲームすることなんだろう。連れてけば楽しむのはわかってるんだけどさ。

しびれ・関節痛の副作用がいっこうによくならないので、予約した温熱刺戟を受けに出かける。癌友じゃない友だちがハマっていて、しびれやむくみは温熱の得意分野だと教えてくれたのだ。

もぐさで熱した金属機器をすべらすように当て、次に、これまた痛いくらいキンキンに冷えた金属を同じようにすべらせる。その繰り返しで全身を施術する。熱く感じるところが悪いところなんだろうかと思い、先生に聞いたらやっぱりそうだった。足のしびれのひどい部分は、もう熱いのか冷たいのかわからないくらい感覚が鈍っていた。最後に頭頂部に当てると、バチン!と何かがはじけたような音がして感電したような刺戟があった。じんわりあったか~な想像と違って、思わず「アチッ!」と声をあげてしまうくらい、意外とハードなものだった。先生いわく、男の人は我慢できないんですよ、と言っていた。そう思う。

帰る頃には、右手のしびれが軽くなったように感じたので、しばらく続けてみることにした。気のせいでもなんでもいいのだ、少しでもラクになれば。副作用で家事など色々に差し障りがあり、QOLが大きく下がっているのだから。

帰り、木の葉モールやミスターマックス、サニー等で買い物したが、気分が高揚しているのか、うまく買い物ができなかった。

全身がだるい。これは予想通り。だって、全身への刺戟になったのは間違いないから。しばし眠る。

カズ帰宅。いつものように、「ただいま~、行ってきま~す!」と友だちと待ち合わせた公園へ出かけていった。ハンパない暑さで顔が真っ赤だ。大丈夫かしら。

あっくんを迎えに行く。18時までまだ時間があったのと、カズが珍しく最寄りの公園で遊んでいるので、「お兄ちゃんのところ行く?」と聞いたら「行く!」と言うので一緒に公園まで歩いて行く。何ヶ月ぶりだろう! 何より、こんな前向きな気持ちになれたことがうれしい。暑かったけれど、あっくんのブランコの背を押したり、虫あみの使い方を教えたりして過ごした。

晩ご飯は、ごはん、一口カツ、ツナとゴボウのサラダ、キュウリの塩胡麻油和え、アイコトマト、大根ワカメ長ネギの味噌汁。「やっぱ、パン粉に粉チーズ入れるとうまいね」とカズ。よくわかるなぁ、味がするのだそうだ。あっくんもよく食べ、カツが売り切れてしまったので、私は昨日の残りの焼鮭と生野菜サラダと豆腐にゴマだれをかけたのをおかずにして食べた。

ランドセルと水筒は玄関に投げっぱなし、冷房しているのにドアを開けたら開けっ放し、宿題したらテーブルに広げっぱなし、食べ終わっても何も片付けずに散らかしたままのカズにキレ、「あれも! これも! やりっぱなし! 自分で片付けなさい!」と神経症のように追い詰めてしまう。ダーと同じく、気にならない人に、いくら言ってもムダなのだ。それはわかっているんだけど、体調のいい時のように自分で片付けることもできないからイライラして、口だけが先走ってしまう。

子どもらが眠ったあと、ぬるいびわの葉風呂に入った。

眠れずに布団でiPhoneをロムっていると(これも実は重みで指の関節が痛い)、0時過ぎに携帯メール着信。今頃誰だろうと思ったら、唯一のママ友からだった。体調を気遣うとともに、先日、私が出席できなかったカズの親子レクの様子を報告してくれていた。「カズくん、勇敢に攻撃していて格好良かったよ! 背も伸びたんじゃない? 成長が楽しみだね!」と言ってくれる。自分のせいで子どもをダメにしてしまったという自覚がある母にとって(決して真に本人がダメということではない。本来ならもっとのびのび様々な能力を発揮できたのに、口うるさい私が潰してしまったという意味)、たとえどんなひと言でも、子どもをほめられるのは涙が出るほど嬉しいものだ。早く一緒にランチがしたい。