宿題を済ませた後、カズも眠ったようだ。が、私より先に起きていた。
代車を運転するのが嫌なので、強風吹きすさぶ中、自転車で家具屋めぐり。初めて自宅近くの主だった家具屋を全制覇した。発見がいっぱいあった。やっぱりたくさん見ないと、商品の質と価格相場がわからないね。いやしかし、洋服とは値段の桁が違うから、機能とデザインと価格の3条件すべてを満たすものはなかなかない…。というか、デザインだけでも気に入るものは滅多にない。たった一点だけ、何度見ても「美しい…!」と溜め息がもれる食器棚に出会ったのだけれど、とても即決できる価格ではなかった。ちなみにカリモク同様、家具の老舗、飛騨産業の商品だった…。
それでも諦めきれずにぐるぐる店内を回っていて、以前実家にあった食器棚と同じのを見つけた。なんとお値段36万超…! しかし、この瞬間、私はハッと気づいたのだった。
自分が安っぽい合板家具に耐えられない理由。それはずっと、「本物」に囲まれて育ってきたからだ。本革製のソファ、イタリア製高級家具(母は他人に説明する時、いつも自慢気に“イターリー”と言っていたw)等々…。やれ電気を消せ、長電話するな、朝風呂は禁止等、父は普段は本当に節約に関し、口うるさいのだが、家具とか季節ごとの家族旅行とか、使うべきところにはしっかりとお金をかけていたのだと初めてわかった。相撲観戦も、バレエ鑑賞も、フランス料理も、ゴルフも、間に合わせなどではなく、子どもの頃から全部、本物を体験させてもらった。ピアノもランドセルも、みんなが使っている、よくある国産じゃなく外国製の高価なものだった。当時の私はそれがとても嫌だったのだけれど、あれは逆に知識のない人じゃないと選べないモノたちだったんだなとわかる。なんと贅沢に育てられたのだろうと、そしてその贅沢ができたのは、父が毎日通勤電車に揺られて一生懸命働いていたからであり、心から父に感謝した。
本当は校正戻しをやらなくちゃいけないはずなんだが、編集嬢から連絡がないので、いいのかなと放置しておく。暇だ。
そんなわけであっくんを早めにお迎え。
あっくん、夜、「まーま、“なれた”ってな~んだ?」と聞いてくる。「慣れたって“大丈夫”ってことでしょう?」と言うと、「ぶぶーっ! ちがいます。せんせいとおんなじってことです!」と言う。なんのことだろうと思ったが少し考えてわかった。今度、生活発表会で劇をやるのだが、あっくんたちはいまその練習をしている。なれた=ナレーターのことだろう! 可愛い! あっくんに「ナレーターね? 先生とおんなじ話をするんでしょう?」と聞くと、「そうそう」と言っていた。
あと、今夜はあっくんだけが、私がゴミを運ぶのを手伝ってくれた。優しいなぁと思っていたら本人いわく、「いっぱいおてつだいして、ねこマリオ買うとよ」だって。笑った後、「サンタさんに頼めば? もうすぐ12月だし!」と言ったら、「そうだね!」と答えた。
晩御飯は久しぶりのオムライス。あと、昨日摘んだ、人参の葉のかき揚げが子どもたちに大ウケ。あっという間になくなって私はほとんど食べられなかった。独特の苦味があって確かにおいしいよね~。私はトーストにいちじくのジャムをのせて赤ワイン。幸せ。