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リフォーム相見積5社徹底レポート!費用も対応もこんなに違う!専門店からNPOまで実際に会ってみた

ご訪問ありがとうございます!

時系列で書いていこうかなと思い、ここまでセルフリフォームの話を書いてきましたが、自分たちで普通に暮らせる程度まで住環境を整えた後、実はトイレや洗面所、フローリングについては、リフォーム会社に依頼してリフォームをしました。

大規模なフルリフォームではありませんが、業種の違う5社に相見積をとってみたところ、各社あまりにも対応と費用が違ったので、まとめておきたいと思います。

長くなりますが、リフォームを検討されている方には、興味深い話もあるかと。よろしければ最後までお付き合いください。

 

目次

  

まずはリフォーム会社比較サイトを利用

引っ越しでも何でも、どの企業に頼もうか迷った時に、一括見積比較サイトって便利ですよね?最近では、比較サイトを比較した比較サイトも出てきてますもんね^^;

以前、引っ越しの際にまとめて見積が取れるサービスを利用したところ、登録した途端、いきなり色々なところから電話がかかってきて、びっくりしました。今回はそういうことにならないように、匿名で複数の業者とやりとりできる比較サイトに登録して、何社かとメールでやりとりしてみたのですが、これが意外とコミュニケーションをとるのが難しい。

後に出てきますが、我が家は洗面所がちょっとイレギュラーだったので、メールではうまく伝わらず、話を進めるためには結局見積に来てもらうしかないのですが、メールのやりとりだと、対応や人となりが判断しにくく、どこに来てもらえばいいかをまず迷ってしまうのです。

そのうち、何度もアピールのメールが来るところには申し訳ないので、早々にお断りを入れてしまい、熱心なのに理不尽だなぁと思ったり。まぁ、ボタン一つでお断りできるのは気軽といえば気軽ですが、単に費用の安さだけではなく、相手の人柄で決めたい自分にとっては、まったく向いていませんでした。

メールにこまめに返信できる方、積極的に色々な企業に会ってみたい方には合っていると思います。リフォーム会社比較サイトにも特徴が色々あるようなので、いま思えば、色々試してみてもよかったかなと思っています。 

 

御見積をお願いした会社一覧

で、比較サイト利用を断念して、どうやってリフォーム会社を探していったかというと、結局は広告と店頭がきっかけとなりました。

今回、私が実際に見積をとって担当者にお会いしたのは下記の5社です。

1.トイレ専門リフォーム店

2.大手ホームセンター

3.大手インテリア小売業

4.シルバー系NPO法人

5.総合リフォーム専門店

別に意識したわけではありませんでしたが、業種が見事に分かれてますね。結果、これが良かったかもしれません。業種ごとの大体の傾向と、得意不得意がわかったので・・・

 

各社の対応と見積金額

見積依頼から説明までをの各社の対応をレポートします。見積金額はいずれも当初予定していたトイレと洗面台のみの金額で税抜です。

1.トイレ専門リフォーム店

見積金額19万円。

家のポストに定期的に入ってくるリビング新聞の広告欄を見て、価格に惹かれて電話。20代位の若い男性が一人で来訪。トイレットペーパー4ロールをサービスで持参してくれました。

良かった点

・対応が早くてフレキシブル

・急な見積内容変更にも関わらず、その場で見積金額が出た

悪かった点

・安請け合い感が逆に不安

トイレのリフォームは広告通りで、ウォシュレットなしであれば69,800円と格安。前の家で使っていて現在は使っていない手持ちのウォシュレットを取り付けてもらえるか聞いてみたらOKとのこと。床の貼り替えも、手持ちのクッションフロアを使用可とフレキシブル。

できれば1社に頼みたかったので、急遽、洗面所の相談もしてみると、車まで洗面所のカタログを取りに行ってくれ、スマホで上司さん等とやりとりしながら、その場で見積金額を出してくれました。

当然ですが、いきなり予算が上がってしまったことと、最初の1社だったので相場がわからないので即決はできず、そのまま時間が経ってしまいました。いま思えば、金額でいうとここが一番安かったのですが、「果たしてこの金額で本当にできたのかな?」とリフォームを終えた今となっては疑問です。

というのは、うちはもともと洗面所のスペースが狭く、洗濯用の蛇口と排水溝が邪魔をして私が希望しているタイプの洗面台が、そのままでは入れられなかったのです。シャワー付き洗面台を設置するには、蛇口と排水溝を移設するなり、何らかの施工をする必要がありました。水道を移設するとそれだけで1カ所につき、3万くらいかかるのです。

でもこのことが各社の提案力や対応を見極める要因となりました。

この会社の担当さんは、「あれ?ん?」と一瞬、懸念点である水道の蛇口や排水溝の存在に気づいたのですが、「うん。ま、大丈夫かな」と言ったのです。これは後でやっぱりできないとなる可能性大でしたね。アバウトすぎます、大丈夫じゃないやろ~

2.大手ホームセンター

見積金額30万円。

洗面台を探しに行き、店頭で実際に商品を見て、取付工事費も思いのほか安かったので見積を依頼。イレギュラーな施工があるため通常よりは上がるだろうとは覚悟の上。50代くらいの男性が一人で来訪。

良かった点

・特になし

悪かった点

・見積日が先方の提示する日にちからしか選べなかった

・もろもろ気安く相談できる雰囲気ではなかった

・見積書は後日郵送、説明なし

見るからに「ザ・職人」という感じのベテランさん。無口で作業も早いが、素人が気安く相談できる感じでは全然ありませんでした。洗濯用の蛇口と排水溝を移設しないとシャワー付き洗面台の設置は無理!と断言されたので、「やっぱりそうか・・・」と納得するしかありませんでした。

見積書は後日郵送されてきました。ま、会って話した時にも選択の余地はないという感じだったので当然といえば当然ですが、一切の説明なしです。その時は納得してましたが、いま思えば、この「見積は郵送」というスタイルも、「購入商品の取付工事はやるけど、それ以上の相談にはのらないよ~」的なスタンスを表すものだったのかもしれません。つまり、うちのようにちょっとイレギュラーなリフォームには向いていないということだったのです。

ちなみに、キッチンと風呂の蛇口購入~交換をこのホームセンターで頼んだ時の対応は大変満足できるものでした。

 

3.大手インテリア小売業

見積り金額30~35万円。

一時期、しきりにリフォームのTVCMをしていたので、商品を見に店頭へ行ったのがきっかけ。担当者は40代くらいの男性。 

良かった点

・とにかく物腰が低く、対応が丁寧

・自社製品を活用したオリジナルな提案をしてくれた

悪かった点

・リフォーム専門ではないので見積に時間がかかった

・自社施工ではないのでやはり価格が高い

大型店に行ってリフォームコーナーを見たところ、鏡と洗面所が一体となっていないセパレートタイプを発見!これなら蛇口を避けられて問題を解決できるかも、とウロウロしていたら担当者から声をかけられ、色々話をするうちに見積に来てもらうことに。

まず、店頭で話した担当者が現場確認・計測に来られ、後日、見積書を持参し、丁寧に説明してくださいました。結果としては、セパレートタイプでもやはり問題の蛇口と排水溝の移設は避けられない、むしろおしゃれで人気が高いようで高価になってしまうとのこと。

セパレートタイプではない一体型だとやはり移設が必要になるので30万円ほどになり、35万円というのは、私が当初希望したセパレートタイプで少しでも安くできるようにと、鏡を自社製品のものに置き換えて見積してくれた金額です。

もう見積書の金額を見た途端に私が無理だと思ったのがわかったのか、ご本人も高くなってしまったことは重々承知のようで、ひたすら恐縮してました。まぁ向こうから言ってきたとはいえ、私も2度も来ていただいて申し訳なく、、、2人でペコペコ頭を下げながら別れました。本当に対応が丁寧で色々話も聞いてくれて、予算に余裕があれば間違いなく頼んでました!

4.NPO法人

希望と異なるので論外。ポストにチラシが入っていた。営業担当と実務担当、60~70代の方、2人で来訪。

良かった点

・なし

悪かった点

・対応に常識がない

・体力的に無理そうだった

・まったく経験のない人を担当者にしようとした

・的外れな提案を平気でしてきた

シニアが活躍する機会を創出するシルバー人材系NPOということで、コンセプトに大いに賛同して見積をお願いすることに。自分がリフォームを頼むことで少しでもお役に立てれば、という気持ちと、NPOなら、利益追求型の企業より費用も安く済むのではという下心がありました。

 しかしこれがもう論外の連続で、、、詳細に書くとこれだけでなが~くなってしまうので、箇条書きのメモにします。

 

・常識はずれ

見積依頼で電話をすると、営業担当が不在なので折り返しますとのこと。結局その日に電話はかかってこず、翌朝かかってきたのですがそれがなんと朝7時!前日、電話できなかったから少しでも早くと思ったのかもしれませんが、いくら年寄りは朝が早いといっても、これはちょっと、、、

しかも、いきなり「今日行けます!」と言われたので、「仕事があるので当日とかは無理なんです」と丁寧に断ったら、週のはじめだったにもかかわらず、「じゃぁ来週電話します」とのこと。来週になるのは別にいいけど候補日をいくつか出してくれないとこっちも予定立てられないんだけどな~と思いつつ。

で、翌週電話がかかってきたら、また「今日行けますけど!」。はあ、、、だから当日は無理って言ってんじゃん!

・体力的に無理

うちはエレベータなしの5階。見積しに来られた時、玄関を入ると既に2人とも息を切らしていて、特に営業ではなく実務担当の方のほうが、まだ少しは若そうなのに肩で息をして長くおさまりませんでした。たった1回上がってきただけなのに、大丈夫!?

・未経験者を担当にしようとした

営業担当の人もかなり問題ありだったのですが、その人が連れてきた実務担当の方は、もっと強烈でした。リフォームはまったく経験がないようで、2人であちこち計測する際も営業の人が話す専門用語がわからなかったり、測り方を間違ったりして何度も注意されていました(ま、客先の前なので厳しく叱責はしませんでしたが)。

計測後、お茶を出しながら話をしていて、「すみませんが、まだお願いすると決めたわけではないので、他社さんの金額も全部出揃ってから、、、」と言うと、営業の方に「相見積ですかっ!?」とものすごく驚かれました。リフォームするなら数社見積とるべきって今どこのサイト見ても書いてあるじゃん、とちょっとムッとしたので、「とーぜんです!」とそこは強く言いました。

「色々なところに連絡しないといけないんで、見積は一週間くらいかかりますからね!」と最後に胸を張って言われ、この営業の方はいつも、「自分は忙しくて私は暇」という前提の話の仕方なんですよね。まぁ現役時代、偉い人だったのかもしれませんが、いちいちハナにつきます。

でも、これはカンなのですが、なんか2人ともワケアリそうで怖い感じもしなくもない、、、もしかしてヤバいところに連絡してしまったかも、見積とっただけで高額請求されたらどうしようと恐怖に襲われ、「見積は無料ですよね?」とあとから電話で確認をしてしまいました。

・的外れな提案

計測時、私はきちんと理由を話し、「シャワー付き洗面台に変更したい」と言いました。なのに上がってきた見積を説明する際、「あのスペースには幅50cmの洗面台しか置けません。50cmでシャワー付きの洗面台はありませんでした」と当然のように言われたのです。で、そのシャワーなしの洗面台で見積もってきたというわけ、、、あり得ない、、、 

「そんなことは知ってます!私の話、ちゃんと聞いてた!?」と怒鳴りつけたくなりましたが、目上の方には一応敬意を払わないと、、、

できるだけ感情をオモテに出さないように、低い声でトツトツと、これまでの不満・不安点を話し、最後に、「それに私が希望した内容とまったく違う御見積を持参されるのはどういうことですか、、、」と尋ねました。

それに対しては、まぁ色々と長い言い訳をされたわけですが、柔和な表情とは裏腹にちょっと怖い印象も垣間見えたので、険悪なムードのまま別れるのが嫌で、コンセプトには賛同してる旨などを話すと、「そうなんです。病気とかで職を失った方もたくさんいるので。彼もそうです」と言ってきたので、「私も乳がんで仕事できなかった期間が長くあったので、そういう事情はわかります。でもあれでは不安で頼めないですよ、、、」みたいな、段々腹を割った世間話になり、最後は営業の方の身の上話も聞いた上で結局、彼は私に「お大事に」と言ってにこやかに帰っていきました。

・・・というなんだかよくわからない展開になってしまいましたが、庭の手入れなんかは需要がすごく多いし得意と仰っていましたし、ふすまの貼り替えとかそういうライトなリフォームならいいのかもしれません。NPOによって得意不得意は違うでしょうし、すべてのNPOがこのような感じではないことは誤解のないようにお願いします。

とにかく、できないならできないとハッキリ最初に言ってくれたほうがお互い無駄な時間を使わずに済むと思うのですが、そこだけは残念です。 

5.リフォーム専門店

見積金額21万円。

急成長を続けるリフォーム専門企業として、テレビのドキュメンタリーで見たことがあった。価格も安いし、新聞の折込チラシを見て、電話。30代の男性、一人で来訪。 

良かった点

・こちらの話をよく聞き、さらに言外の意図まで汲んでくれた

・難題を解決する技術力・提案力があった

・こちらが必要とする部分のリフォーム以外を勧めてこない

・応対が丁寧で信頼できる営業の人間力

悪かった点

・なし

見積計測で来られた際に色々話して、まずこちらのリフォームの意図をしっかり把握してくれているな、と感じました。ずっと、私がうまく言葉にできていないことを「こういうことですよね?」とまとめてくれ、プロとして考えられる提案を示す、という会話の流れでした。

そして一番の懸案となっている蛇口と排水溝移設の話になった時に、私が「別に洗面台の下のほうとか削ってもらってもいいんですけどね」と言うと、「いや、削らなくてもできるかもしれませんよ」と言ってくれたのでした。今まで見積りに来られた方にも同じことを言ってみてはいたのですが、「無理ですね」とか首を振るばかりで、まぁ相手方にしてみれば、あれこれ工夫するより、移設のほうが簡単だし、お金になるのだから当然です。

しかも水道の移設もせずに念願のシャワー付き洗面台が設置できるといいます。その提案を聞いた時は、「そんなことができるのか!」とびっくり。現場経験もある営業さんなので、色々な提案ができるのだと、そういえばドキュメンタリーでも言っていたっけ!至極納得。

驚きの解決方法はこれです!!!

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ご本人も、こんなやり方もあるという事例にしていいですか、と写真撮ってました。「普通、新品の洗面化粧台に穴を空けるなどということはしないんですけどね」と前置きした上で、私さえOKであればこんなことも可能ですよと提案してくれたのです。「水道の移設をせずに(費用を抑えて)シャワー付き洗面台に変更する」という私の希望を叶えるために、水道工事のプロと一緒に営業さんがとことん考えてくれたからこその提案でした、これぞプロの仕事!

結局、同社は、クッションフロアについても思っていたより全然安い費用を提示されたので、まとめてお願いすることにしました。さらにまだ少し手を入れたいところがあるので、次回頼むとしたらまた絶対この人にお願いしたいと思えるほどの出会いでした。

実際のリフォームの様子や、終えるまでの一連の対応の素晴らしさについては、また今度書きますね。

 

あまりに褒めると宣伝ぽくなり嘘くさくなるのと、頼まなかったところも悪口を言うのが目的ではないので、敢えて全社、実名は書きませんでした。ご了承ください。

 

まとめ

「リフォームを取り扱う」とひとことで言っても、会社により、リフォームへの考え方や得意不得意があることがよくわかりました。また、リフォームは金額が大きいだけに、相手を信頼して任せられるかも大きなポイントです。

いちばん肝心な費用も、トイレと洗面所だけでこれだけ違うが出てくるのですから、フルリフォームだったら、どれだけ違いが出てくるのか、、、やはり、「予算はいくらでも!」いう方以外は、一社見積で決めることはなく、最低5社は相談したほうがいいと自分の経験からも思いました。その中で、相手との相性も見えてくると思うので、、、

しかしリフォームって、「いまになって思えば」が多いですね^^; やっぱりみんな大体初めての経験で、人生でそう何度もすることない経験だからですよね、だからこそ、実際に経験した人の話が重要になってきますね。

 

小規模リフォームを検討中の方に、少しでもお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!m(_ _)m