コトノハマニア

言葉を紡いで生きていく

楽しいけど壁塗りは頑張りすぎ注意!肘を痛める可能性あり。

こんにちは。ご訪問いただき、嬉しいです、ありがとうございます!

主に女手一人で築40年の団地セルフリフォーム、第5回は「壁」編です。

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目次:

塗るなら無理のない日程で、誰かと一緒に!

ローラーを持つのさえしんどい

つらい、、、でも乗り越えなくては前に進めない。

だから「壁」っていうのかぁ~って、いや違うって!笑 でもそうかもしれないなぁと、たったいま妙に納得してしまいました。

そのくらいセルフリフォームで一番大変だったのが、壁塗りです。

壁塗りって、なんか楽しそうじゃないですか。自分でやってみるまでは、私もそう思ってました。いちばんセルフリフォームっぽいし。

最初は、仲のいいママ友呼んで一緒にやってもらったり、子どもたちにも手伝ってもらったり。でも、子どもらが喜んでやりたがるのは最初だけ。

すぐにポタポタと液が垂れたり、身体が汚れたり、思いのほか疲れるから塗り方がテキトーになる・・・。せっかく部屋をキレイにしようとしているのにムラのある仕上がりになるのが嫌なんで、結局、子どもにはやらせなくなる。

ということは、やはり、私一人でやるしかないではないか!

脚立に乗って天井から広い壁の隅々まで、塗って塗ってぬりまくる!!!しかし、急ぐとこれがまたムラになるんです、、、涙

当然、1日では終わらないから、何日も続けるうち、正直めげそうになりました。腕の上げ下げしすぎて、右ひじが腱鞘炎のようになり、一時期、フライパンも持てなくなりました。

日常生活では意識して左手を使うなどして右腕を休ませていたら病院へ行かずとも治りましたが。それでも2週間くらいは超痛かったです!

自分で壁を塗り塗りしようと考えている方、特に私のようにある程度年齢がいっていて普段運動せず筋力が落ちているアラフィフ以上の方は、決して無理をせず、日程にゆとりを持って、休み休みやることをおすすめします。

そして一人じゃなければ、きっと、絶対、楽しい!!!(はず笑)

私は引っ越しの日から逆算して、早く壁塗りを終えないとどうにもならないスケジュールだったので、明らかに無理をし過ぎました。 

壁紙を貼るという選択肢もある!

壁をきれいにするDIYは、「塗る」だけではありません。私も最初は、輸入壁紙専門店へ行ったりして、おしゃれな壁紙を貼ろうかなぁとも考えました。

実際、色々買ってもみましたよ。これらはドアやふすまに使いました!

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でも輸入壁紙というのは、日本製より幅が狭いのです。ということはその分、長さが要るし、費用もかかる。柄の場合は、つなぎ目の「柄合わせ」の分も必要になります。

 そして何より、うちのリビングの壁紙がすでにシワシワだったり一部が剥がれていたりするのを見て、一人で壁紙をきれいに貼る自信がなかったのです。。。好奇心旺盛だから何でも一応やってはみるけど、もともと雑で不器用ですし。

で、ネットで色々検索して、いまある壁紙の上から“塗れる”素材を発見!しかも、健康によさそう~~~

それは珪藻土でした。

初心者にも扱いやすい珪藻土

漆喰は石灰石が主原料。一方、珪藻土は、珪藻という藻の殻の化石が土になったものが原料です。ちょっと前、珪藻土バスマットが人気になったので、皆さんもご存じかもしれません。

自然素材ということもありましたが、私が珪藻土を選んだ一番の理由は、「いまの壁紙の上からローラーやハケで塗れる」ことでした。最初にお試しでチューブタイプを購入して一部に塗ってみたのですが、簡単に汚れが隠れました。

塗料の種類や塗り方によるのかもしれませんが、同じ場所に塗って比べてみたら、水性ペンキよりしっかり白くなったので、最終的には、壁だけでなく巾木やトイレのドアも全部珪藻土で塗って覆い隠してしまいました。

自分で練ったりする必要はなく、段ボールでどーんと届き、混ぜればそのまま塗り始めることができました。そして消臭性は無いと書いてありますが、作業中、ケミカルではない独特な清々しい香りも心地いいものでした。

塗る前にやるべき大切なこと

いきなり塗り始められたらいいのですが、壁塗りには事前準備が要ります。これは塗った部分を長く美しく保つためにも大切なことなので、面倒でも丁寧にやりましょう。

1.養生する

養生はそのまんま「ようじょう」と読み、塗料を塗りたくない、塗料が付いてほしくない部分を保護することをいいます。貼って剥がせるマスキングテープで、新聞紙やビニールシートを貼って養生していきます。電気のスイッチカバーなどは、養生するよりいったん外してしまったほうがきれいに塗れます。

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今はテープとビニールが一体になった製品もホームセンター等で売っていて、これが超便利!(もちろんネットでも購入可)

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ただ、これはビニールの幅が何種類かあって、長すぎると垂れてるビニールが貼っていくうちにテープにくっついたり、短いとカバーするには足りなくて何層にも貼る必要があり、コストはかかって最初に何種類か用意しておいたほうが、効率がよいです。

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あと、マスカーのテープ(緑の部分です)は布製で粘着力が高いので、剥がす時に傷つけたくない場所は、一度マスキングテープを貼って、その上からビニール付きテープを貼ることになります。同じ場所に2回テープを貼るわけです。

ほら、養生の時点でもう、思ったより工程が多いでしょう!?笑

養生は、オーバー気味に貼ると塗りが足りなくなるし、引き気味に貼ると塗りたくない部分まで塗料がついてしまうし、簡単に見えて難しい作業です。

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これは養生に失敗した部分。テープの貼り方が甘かったので、珪藻土が垂れてきています。このように失敗しても、珪藻土は完全に乾く前であれば、拭けばきれいに取れるのもいいところ(でもこの巾木も傷だらけだったので、結局、1年後くらいに残っていた珪藻土でグレーの部分も全部白く塗ってしまいました・・・)。

とにかく、塗りに関しては、「養生が仕上がりを決める」とよく書かれていますが、本当です!!!

腹を決めて、ここは丁寧に。あとから家具を置くであろう場所とか、目立たない部分から始めて慣れていくと、段々コツがつかめてきます。

2.シーラーを塗る

なんにでも塗れるといわれる珪藻土ですが、材質的に珪藻土を吸ってしまうもの、珪藻土が付きにくいもの、カビが生えている部分などには、シーラーと呼ばれる下塗り材を塗る必要があります。シーラーは下地を固め、珪藻土を接着させる役割を担うのです。

うちの場合は、砂壁や、剥き出しのコンクリート壁にシーラーを塗りました。本当は、クロスも下塗りをしたほうがよいようでしたが、うちは築年数的にもうそんなに長く住める物件じゃないし、何より面積が広すぎて、予算も手間も限界を超えそうなので、やめました。

でも砂壁は、下塗り材を塗らないとマジ無理です。塗っても塗っても、吸われます。それに珪藻土は水分が多いので、下塗りを2度重ねてしっかり固めないと、砂壁が崩れて落ちてきてしまいます。

そうそう最初の頃は元夫も作業してくれていたので、仕事が丁寧な彼がやった和室は今でもとてもきれいです。

ここはもともと、鶯色の砂壁でした。養生の細かな部分はまぁ目をつぶってやってください。(というかあとから考えたら、養生せず全部白く塗ってしまってもよかった!)

ビフォー&アフターはこちら

まずはリビング。

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塗ったばかりなので塗りムラが目立ちますが、乾くときれいになります。中途半端に剥がれていた壁紙は思い切ってカットして、コンクリートの上に珪藻土を塗りました。

壁紙がきれいに剥がせたなら、いっそ全部剥がしてコンクリートの上から塗っても味があって、よかったかもです。でも壁紙ののりがくっついて、きれいに剥がすのは無理でした(値札シールがきれいに取れなかったときのように壁にのりが残るのです)。

 

次は、トイレ。 

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トイレは壁に穴が開いていたりして補修が大変だったので、また別途トイレ編で詳細書きます。

そういえばトイレの壁も、4年経った今も、別にカビや汚れが浮いたりしてきてないなぁ。やっぱ珪藻土、いいです^^。リビングもトイレも写真を見るとまだ汚れてる感じが否めませんが、それは築40年の古さゆえ、ご愛嬌ということで。

ほぼ「大変だった」という愚痴になってしまいましたが、最初に書いたように、日程にゆとりを持って、みんなでワイワイやれば本当に楽しいと思います。私だって大変だったと言いつつも、いい経験になった。それに自分で塗った部屋だから、愛着はひとしおです。

 

これから自分で壁を塗ろうかとを考えている方に、少しでもお役に立てれば幸いです。長文最後までお読みいただき、ありがとうございました!