朝はカズと一緒に食べたが、緊張のため食事が喉を通らず、でも食べないと気分が悪くなりそうなので、「SOYJOY」を2種とジャワティーを買って事務所へ。
昨夜はカズがパパとご飯を食べたいと言ったので事務所近くの居酒屋で久しぶりに3人で食事をしたが、ダーはもう一週間、うちに帰ってきていない。農場は11月決算。今週には来期の見通しを税理士と相談しなくてはならないし、このままの状態ではまずいので、私がきちんと今後の話し合いをしましょうと言ったのだ。
まず、私が非を詫びたあと、「この一週間、どうでしたか?」と聞くと、「楽だったねぇ」としみじみ。「ハハ! そうだよね。私もだもん」と答える。「土曜日なんか私、スキップ出ちゃってさ、“ストレスフリー!”って叫びたい感じで。こんなにキミが家にいて起きないことがストレスになっていたとは自分でも知らなかったよ」というわけで、もう互いに戻れないことは明らか。彼は、何でも自分ひとりでやらなければと思うとそのほうがシャキッっとすると言うし、私も昨夜気付いたけど、苛々しながら同居するより彼を「好きだ」と思える。「一緒にメシ食ったり、遊びに行ったりするのはいいんでしょ?」と聞くと、うなずいた。
というわけで互いの幸福のために、別居継続は決定。問題は仕事の件。
彼はもう、出会ってからずっと、私の経済的自立を望んでいるのだ(それは、農場の社員として売上をあげるということでもよいのだと思う)。私も、食っていけるかどうかは別として、ずっと前からフリーでやってみたいと思ってた。彼は言う。「家賃も自分で払って、パソコンやプリンタも自分で揃えて。キミも一度、自分でやってみればフリーでやるってことがどんなに大変か、俺がふだん言っていることがわかると思う。いつ仕事が入るかわからないから、抱えている仕事はその日じゅうに終わらせておくとか、旅行の予定なんか立てられない、とにかく先のことなんてわからないってことが。とにかく自分が今、どんなに恵まれた状態にいるかがわかるだろう」。
とりあえず現在進行中の一緒にやっている仕事が終わるまでは社員扱い。その後は、私は農場を去るということになった。離婚は、しない。結婚という制度なんか互いにもうどうでもいいし、もろもろ面倒くさいから。万が一、別れることになっても、カズの名字はこれまで通り、彼の姓を名乗る、と合意した。
「ありがとうございました。これまで」と私が言って、彼も穏やかで・・・。外人のように軽く抱き合って、握手して帰ってきた。こんなに好きなのに、仲が良いのに、なんでこうなっちゃうんだろう。それは・・・互いに一歩も譲らないから。
話し合いの最初と、事務所を出てからの廊下と、家に帰ってから彼のものを片付けている最中、ちょっとだけ泣いた。
でも、よかった。仕事と同居人を失っても、とりあえず伴侶はまだいるのだから。人間的にも愛想尽かされて、「荷物まとめて出て行け」と言われたらどうしようかと思っていたの。とりあえずは今の家に住まわせてもらえるだけ(もちろん、当面、家賃は彼の負担)有り難いと思わなきゃ。
カズ帰宅後、ご飯までは元気に過ごしていたが、風呂に入れたら、疲れがどっと押し寄せて。洗い物をしながら、「家のこと全部やって、カズの面倒みて、自分で食ってくなんて、こんなんじゃとても無理じゃん・・・」と、今後を考えると怖くなって、膝ががくがく震えだした。寝るとき、カズが「ママ、おとなりで寝て~」といつものように甘えてきたが、寝返りすら打てず、というかカズのほうさえ向くことができず、ぐったりとしたまま眠りについた。