オレは文章で喰っている。
今回のようにガンにかかってしまったことすら、究極的には文章のネタとして捉えていかなければならない。それは自分で選んだ道であり、自分で課したKarmaであり、自ら背負った十字架なのだ。だから、多少その姿がグロテスクに見えるからといっても、我が身を隠すわけにはいかない。両手に刺さった釘を見せながら生きていくしかないし、それしかオレにはできないのだ。
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この日記は、そういう自分の内面に目を向けた感動系の闘病記とは全く逆。自分の内面、感情、「助かりたい」とか「死にたくない」とかそういったものは全部突き放し、可能な限り削除した上で書いている。
一見、赤裸々な生の肉声が綴られている様に見えるかもしれないけれど、それは赤裸々に見えるように書いているから。シロウトには生演奏に聞こえてしまう曲も実はサンプリングと打ち込みで作られていたりとか。実際にはサンプリングしたあと、リサイズ、ピッチコントロールされ、ある場合はワザとサンプリングレートを下げて音を汚したりして使っている。素材をそのまま使っているわけではない。
実際の「オレ」という存在から鳴る音からサンプリングはされているんだけれど、日記で使われている音はエディットされまくっているというか。
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「この先どうなるのか、と人に思わせたら勝利の商売」とは彼の至言。ありがとう。
※彼=高城剛
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言ってみれば神様が握っている弾薬が装填され撃鉄が引き起こされたリボルバーを、頭の後ろから突きつけられながら生活しているようなものなのだ。当然、生きた心地はしない。
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オレは情報が滞らないように流れを付けるのが本当の「知」だと思う。量ではなくて質で勝負するべきだと。だから、本が山積みの人を見ると頭の中が整理されていないだけか、情報の整理もできない人だと思ってしまう。蔵書から逃れて、本を一冊だけ大切に持ち歩くような生活に憧れる。