もう来週、南半球へ越してしまうので、会うのはこれで最後になる。
終わってから、お茶を飲みながら色々話して、本当はもっともっと話したかったけれど、段ボール箱に囲まれた部屋の中で、引越し前の貴重な時間を割いてもらっていることは重々承知なので、早々に帰ることにした。
最後、玄関を出て、別れの時に、思わず私から自然と手が出て握手した後、長い長いハグをした。今まで私は会話の端々に何度も彼女のことを好きだと言ってきたけれど、抱き合っている時、彼女から初めて、「だいすき…!」という言葉をもらった。なのに瞬間、「社交辞令かもしれない」という思いが頭をよぎり、私は同じ言葉を返せなかった。「ありがとう! いまパワーもらった! 元気でた!」とだけ言うのがやっとだった。
理知的で全然そんなふうじゃないんだけど、かなりスピ的な力を持っている人だから、たぶん、あの言葉は、神様が、いま一番私に必要な言葉として、彼女を通して言わせたのだと思う。愛を、自信を、すっかり失くしている私に。
全然そんなことを聞きに行ったんじゃないのに、疑い深い彼女が太鼓判を押す“本物”を紹介してもらった。もう、自分ひとりの力ではどうしようもできなくて、でも臨床心理士とかまったく信用できない私が、ずっとずっと探してきた真のカウンセラーを彼女が知っていたなんて。さらに、会話の途中なぜか、私がこのブログを通じて知り合った癌友の家を指さし、そのマンションの話を始めたのだ。まったく会話の流れと関係ないのに! あまりにもびっくりして彼女本人には、そこに知り合いが住んでいるとさえ言わなかったけど、私にはまるで、「自分がいなくなった後は、その人に任せた」と言っているように感じた。
私が背を向けて帰った後も、マンションの廊下から、ベランダから、いつまでもいつまでも私を見守り、手を振ってくれていた。なんだろう、この、愛。不思議だ。よくある親友みたいに、頻繁に連絡をとったり会ったりもせず、必要な時だけ会ってきた間柄なのに。泣きながら帰宅。
留守番させていた罪滅ぼしに、カズが食べたがっていた手捏ねパンをみんなで作った。

発酵待ちの間、来週卒業アルバムの撮影があるというカズの頭をスッキリさせに、床屋に。待っている人がいたので、時間つぶしに遠くの自転車屋へ空気を入れにいったら、息子連れの元PTA役員会委員長に会った。帰りにまた床屋を覗いたら空いていたので、あっくんもついでに散髪。ここのところ蒸し暑かったので、めっちゃ、さっぱりした!
夜は、焼きたてのパンと手羽塩焼きと今年初の枝豆とサラダとスープ。白ワイン少々。
「ありがとう」「ごめんなさい」「ゆるしてください」「愛しています」。昼間、教えてもらったオ・ポノポノの4つの言葉を唱えながら、心安らかに、あっという間に眠った。