みなさん、こんにちは!寒くなってきましたね~
前回ご紹介したロングブレスを毎晩布団の中で試しているのですが、どうしても2回で眠ってしまうコトハです(^_^; 体力なさすぎ・・・
尾てい骨はだいぶ良くなりましたが、今度は風邪を引きました泣。早く治してワイン飲みたいので、毎日家でおとなしく過ごしています。
そんなわけで、今はテレビがお友だち。今朝、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で興味深い特集をやっていたので、ご紹介します。お口の衛生状態と、インフルエンザの意外な関係でした。
目次:
- 歯周病菌は全身の健康に影響
- 歯周病菌はインフルエンザ菌の侵入をサポート
- 歯垢細菌はインフルエンザを重症化させる
- 治療薬タミフルの効果も弱まる
- 口内ケアでインフル発症率が低下
- 歯磨きはいつするのがよいのか
- インフル予防には唾液も大事
歯周病菌は全身の健康に影響
まず歯周病について簡単にご説明します。ご存じの方は読み飛ばしてくださいね^^
歯周病は、歯と歯の間などに溜まった歯垢(プラーク)に棲む細菌によって引き起こされる感染症です。
最初は歯ぐきに炎症が起こって赤く腫れる程度ですが、進行すると、歯槽骨と呼ばれる歯を支える骨が溶けて歯がぐらつくようになり、やがて歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。
歯周病というと、若い人は関係ないと思われるかもしれませんが、近年は、進行が早い若年性歯周炎(低侵襲性歯周炎)も問題となっていて、年齢を問わず注意したい病気です。
歯周病が怖いのは、その影響が口の中にとどまらないこと。
歯周病菌は血管内にも侵入するため、血液の流れに乗って全身を巡ると、糖尿病や脳梗塞・心筋梗塞、認知症、早産などの全身の重篤な疾患に深く関係することがわかっています。
歯周病菌はインフルエンザ菌の侵入をサポート
2019年のインフルエンザの流行、東京では過去5年で最多のペースだとか。うちは去年そうでしたが、受験生のいる方は気が気じゃないでしょうね。
で、インフルエンザと歯周病菌の関係です。
うがいと同じように、「歯磨きで口内のインフルエンザ菌を洗い流しましょう」という話かと思ったら、そうじゃなかった!
本日のゲスト解説者、日本大学歯学部特任教授・落合邦康氏によると、歯周病菌がつくる酵素(プロテアーゼ)はインフルエンザウイルスの一部を切断してしまうのだそう。
細胞というのは表面に何かが付くと、自動的に取り込む性質があるらしいのですが、切断部分は特に細胞に取り込まれやすいのだとか。
つまり、歯周病菌がインフルエンザウイルスを切断することにより、より多くのインフルエンザウイルスが体内に入ってしまう。なんと、歯周病菌がインフルエンザウイルスの体内への侵入を助けていたのです!
インフルエンザワクチンは体内の抗体をつくることで、細胞の中にインフルエンザウイルスが侵入しづらくなる働きをするのですが、まさにその逆をいっているわけです!
歯垢細菌はインフルエンザを重症化させる
そして歯周病菌が棲む歯垢(プラーク)。歯垢1mgの中には約10億個の細菌がいるそうです。
この歯垢細菌も悪さをするんです、増殖したインフルエンザウイルスウイルスが細胞から出るのを助けるのだそう。歯垢細菌が多ければ多いほど多くのインフルエンザウイルスが細胞外に出て体内に蔓延することになります。
つまり、
1.歯周病菌が細胞内にインフルエンザウイルスを取り込みやすくする
2.増殖したインフルエンザウイルスの放出を歯垢細菌が助ける
この流れでインフルエンザ感染と重症化の流れが完成!
コメンテーターの高木美保さんの言葉がシンプルでわかりやすかったです。
結局、口内が不衛生だと、インフルエンザウイルスが「いっぱい入って、いっぱい増殖して、いっぱい出て行く」ということなんですね。
治療薬タミフルの効果も弱まる
インフルエンザの薬として有名なタミフルは、ウイルスの放出を抑制する役割を持つ薬です。
しかし、歯垢細菌はインフルエンザウイルスの放出をサポートしてしまうので、結果、タミフルの効き目を低下させる可能性があるということでした。つまり、インフルエンザの重症化につながる恐れが出てくるということ。
落合教授いわく、「口内ケアができていないと、インフルエンザにかかりやすくなるだけでなく、治療薬の効果を低下させる可能性がある」。
お口の中を清潔に保つことって本当に大事なんですね!特に歯周病が気になる方は、今すぐ歯科医院へGO!です。
口内ケアでインフル発症率が低下
実際に、口内ケアでインフルエンザの発症率が低下した例も挙げられていました。
奈良県歯科医師会の調査で、介護施設で歯科衛生士が高齢者に対し歯磨きや舌磨きの指導をして口内清掃を徹底したところ、通常の歯磨きをしていた施設に比べてインフルエンザ発症率が10分の1に激減したという結果が示されたのだとか。
また、宮崎市の小学校では、今年から給食のあとに歯磨きを行う指導をした結果、他の学校は学級閉鎖が出る中、インフルエンザにかかった児童はまだ一人のみ。横浜の学校では、10年以上前から給食後に歯磨きソングをかけて歯磨きをしたところ、インフルによる学級閉鎖が減少してきているそうです。
歯磨きはいつするのがよいのか
いやー、これからの季節、とにもかくにも、歯磨きですね!では、いつ歯磨きをすればよいのかというと・・・
実は、口の中がもっとも汚れているのは、朝起きたとき。夜、寝ている間は唾液の分泌が少なく、口内の細菌が増えるからです。
朝、歯磨きをせずに水を飲んだり、朝食を食べるのは、多くの細菌を飲み込んでいるのと同じこと。歯磨き粉の味が口の中に残って、朝食の味が変わるのが嫌だという方は、口をすすぐだけでもOKだそうですよ。
また、「昼食後に歯を磨けない方はチューインガムでもよい」と、「歯を磨く回数よりも、やるときにしっかり磨く」のが重要だと落合教授は仰ってました。
また、女性ホルモンの分泌量の変化は口腔内の歯垢細菌に影響するそうで、女性は「月経が始まる思春期」や「妊娠・出産」、「更年期」と、ホルモンバランスが大きく崩れる時期が人生に何度かあるため、女性は歯周病リスクが男性より高いとのことでした。
インフル予防には唾液も大事
様々なウイルス等を洗い流し、お口の中の自浄作用を促すとしてだ液が大事なことは知っていましたが、だ液には精神安定ホルモンが含まれ、ウイルスに効くということは今日初めて知りました。
だ液をたくさん出すには、だ液腺のマッサージが有効だそうなので、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてくださいね^^
今日もお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
応援クリックいただけると、とっても嬉しいです☆